出版社内容情報
生物学的存在としての“ヒト”から社会的存在としての“人間”へ。自我の確立と個性化を考える。(1)発達とはどういうことか・細谷純/(2)動物の成長?比較研究の立場から・糸魚川直祐/(3)認知のはたらきの発生と展開・鹿取広人/(4)社会化と個性化・柏木恵子/(5)発達の普遍性と可変性・三宅和夫
心の解明にあたって最も中心的な役割を担っていると信じられている心理学のなかですら、心が直接ちる扱われることは稀でした。本書は、敢えてこの限界を破り、人間の心とは何かを正面から論じます。また、人間の科学の確立をめざし、教育学・社会学・社会人類学・生物学など隣接諸領域との学際的編集で、現代社会の諸問題にこたえ、万人共通の関心事を学問的成果にのっとって追求します。実験心理学のみにとらわれることなく、人間の本質に迫った、日本人による日本人の身についた新しい心理学講座です。

              
              
              

