幸せの翼

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  • サイズ B5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 18X21cm
  • 商品コード 9784097276111
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0771

出版社内容情報

本当の幸せは何なのかを問う大人向け絵本

『君のいる場所』の映画公開(ワーナー・ブラザース 金城武主演)で、ますます注目の集まる台湾の絵本作家ジミーの最新作。何が本当の幸せなのか、何があれば人は幸せになれるのかを、背中に羽の生えた主人公の美しい物語を通して、静かに問いかける。 地位、才能、金、仕事、家族……。主人公の「彼」は、すべてに恵まれていた。人々は彼にあこがれ、彼も人々の期待を裏切ることがない。そんなある日、彼の背中に突然、羽が生えた。日ごとに大きくなる羽に、早く飛べと、人々の期待はいっそう高まる。そしてついに、彼が空高く舞い上がる日が来た。けれど……。 「あなたは、あなたらしくあればいい。黄昏の空にも、美しい虹は浮かぶのだから」と、優しいメッセージが心にしみる、勇気づけられ、そして元気になれる大人向け絵本。

内容説明

彼にはすべてがあった。名誉、地位、金、才能、家族…人々は彼にあこがれ、彼も人々の期待を裏切ることがない。そんなある日、彼の背中に羽が生えた。運はどこまで彼に微笑み続けるのか?日ごと大きくなる羽に人々の期待は高まる。早く飛べ!早く飛べ!やがて、翼が彼を連れて空へ舞い上がる日がやってきた。けれど…何が本当の幸せなのだろう?幸せはどこにあるのだろう?幸せと不幸せいったい誰が決めるのだろう。

著者等紹介

ジミー[ジミー]
台湾在住の絵本作家。98年に、白血病がきっかけとなって創作活動に入る。99年『君のいる場所』(小社刊)が大ベストセラーとなり、台湾に大人の絵本ブームを巻き起こした。その後、発表する作品はすべてが大ヒット。人気はアジアから世界へと拡大している。03年にはワーナー・ブラザースが金城武主演で『君のいる場所』を、ウォン・カーウァイがトニー・レオン主演で『地下鉄』を映画化し、ヒットしている

岸田登美子[キシダトミコ]
北海道生まれ、東京在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

167
不思議な読後感。その後に湧いてくる気持ちは、今の状況に感謝すること。幸せって何だろう。私たちは何を求めて生きているのか。幸せなのだろうか。自分自身のため、他者のため、右往左往する中で、舞い降りてくるものもあれば、抗いながら受け入れるものもある。その翼は幸せを知っていたのだろうか。幸せに満たされた者の行く末と、時の経過とともに小さな幸せを掬い上げていく者、どちらが幸せを感じるのだろう。幸せも哀しみも、抱えられる器の大きさは限られている。その形は人それぞれだから、ぴたりと重なり合えた時に笑顔になれるのだろう。2024/05/30

新田新一

33
台湾の作家ジミーの絵本。絵本と言っても、哲学的な内容で、大人向けです。色鮮やかで夢にあふれた絵なのですが、どこか寂しさが漂っており、読んでいるとしみじみとした気持ちになります。この作品は何の不自由もない男に翼が生えてくるお話です。彼はやがてすべての束縛を振り切って、空へ旅立ちます。本当の幸せは何かということを考えさせる絵本です。作者は白血病にかかったことがあり、その時の苦しみや悲しみが作品の中に生かされている気がします。2025/01/12

Yumi

15
《図書館本》白血病になったことをきっかけに創作活動を始めた台湾の作家さんの本。素敵な絵に目を奪われ、生きるとは、幸せとは何かを考えさせられる絵本でした✨これはぜひ手元に置きたい一冊✨この本に出会えてよかった🩷2024/11/29

野のこ

15
名誉、金、才能、家族と皆が彼に期待と憧れを持つ主人公に小さな羽が。マスコミから注目を浴び、家族が羽アレルギーとなり、羽が言うことを聞かない。ますます期待が注がれる彼は幸せなのだろうか?家族から離れ、大きな鳥籠の中での暮らし。この先にたどり着くことは。孤独に追い込まれた一羽の羽に彼と一緒にハラハラしながら読みました。子供には漠然とした怖さを与えるかもです。彼の最後の小さな希望にも悲しく切なさがあったと思いました。2016/11/24

眠る山猫屋

14
哲学書のようだ・・・。 全てに恵まれ期待された男の背中に生えた白い翼。けれど、その白い翼は彼の意思には従わなかった。好奇の目に晒され、翼に振り回され人生を失ってゆく男。彼は翼に連れ去られるようにして姿を消す。何年かして、彼を目撃されたけれど・・・。今までの作品の登場人物たちがちらほら登場するのも嬉しい作品。けれど難しい。キリスト教的な無償の愛と考えれば良いのかな?運命を受け入れて生きることを指し示してくれてるのかな?読者に深い思索を求める一冊。折に触れて読み返そう。2016/02/02

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