出版社内容情報
ヨルダンの羊飼いの少女ハナンの物語
世界は広い。いろいろな国がある。いろいろな暮らしがある。いろいろな文化のなかで、いろいろな人が、いろんなふうに生きている。これはイスラムのきまりを守り、砂漠のテントで暮らしている、ベドウィンの人たちのお話です。
砂漠に春がやってきました。一年ぶりのめぐみの雨。羊飼いの少女ハナンの家でもヒツジの赤ちゃんが生まれました。
砂漠の夏は、どこもカラカラ。オアシスの泉を求めて、砂漠を移動。やっと水場が見つかって、新しい土地での新しい暮らしが始まります。
そして、イスラム暦の第9月は断食月(ラマダーン)。この1か月は、日の出から日の入りまで、断食をしなければなりません。
ラマダーンが終わると、楽しいイードのお祭り。でも、ハナンには悲しいことが……。ハナンが一生懸命育てたヒツジが、売られてしまうからです。
きびしい自然の中で生きてゆく、ベドウィンの人たちの一年を綴った、雄大な絵本です。
内容説明
ハナンはヒツジ飼いの女の子。春がきて、かわいいヒツジのあかちゃんが生まれました。夏の砂漠は、どこもからから。泉も井戸も、からっぽに!オアシスをもとめて大移動です。一か月つづくラマダーン(断食月)では、日の出から日の入りまで、なにも食べることができません…。これはイスラムのきまりを守り、砂漠のテントで暮らしている、ベドウィンの人たちのお話です。
著者等紹介
井上夕香[イノウエユウカ]
東京都に生まれる。1975年『ハムスター物語』で、毎日児童小説新人賞に入選。1992年『魔女の子モッチ』(学習研究社)で小川未明文学賞優秀賞、『星空のシロ』(国土社)で、けんぶち絵本の里びばがらす賞などを受賞
小林豊[コバヤシユタカ]
1946年東京生まれ。日本画家。立教大学社会学部卒業後、イギリスに留学。1979年日展初出品で入選。1970年代初めから80年代にかけ、中東やアジアの国々をたびたび訪れる。1996年『せかいいちうつくしいぼくの村』(ポプラ社)で産経児童出版文化賞受賞。『ぼくの村にサーカスがきた』(ポプラ社)は1997年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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