• ポイントキャンペーン

妖精の騎士タム・リン

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A4判/ページ数 32p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784097273691
  • NDC分類 E
  • Cコード C8771

出版社内容情報

王女マーガレットは、毎日朝から晩までお城で刺繍をして過ごしていました。ばあやは「お行儀よくしていれば、すてきな王子様が結婚を申し込みに来てくれますよ」と言うのですが、マーガレットはお城の外へ行って、わくわくするような冒険がしたかったのです。ある日マーガレットは、お城をとびだすと、けっして入ってはいけないと言われていた森に出かけていきました。そして、美しい青年タム・リンに出会います。しかしタム・リンは、魔女の呪いのために、森から出ることができないのです……。囚われのタム・リンを救うためにたたかう王女様の、愛と勇気の物語です。スコットランドに伝わる叙事詩をもとに、スーザン・クーパーが再話し、見事に現代によみがえらせました。

ウォリック・ハットン[ウォリックハットン]
イラスト

スーザン・クーパー[スーザンクーパー]
著・文・その他

もりおか みち[モリオカ ミチ]
翻訳

内容説明

マーガレットは、毎日朝から晩まで、お城の塔のてっぺんの部屋で、ししゅうをしていました。ししゅうなんか、大きらいでした。お城の外に行って、思いきり走ったり大きな声で笑ったり、わくわくするような冒険がしてみたかったのです。けれど、マーガレットはスコットランドの王女様でしたから、おぎょうぎよくおとなしくすわって、ししゅうをしていなければなりませんでした。どこかの王子様が結婚を申しこみにきてくれるまで、だまってじっと待っているのです。ある日マーガレットは、お城をとびだして、緑の牧場をどんどん走っていきました。「カーターヘイズの森に行って、赤いバラをつもう」と、マーガレットは心に決めていました。でもカーターヘイズの森は、おそろしいところでした。妖精の騎士タム・リンがあらわれて、入った者に呪いをかけ二度とでられないようにしてしまうと、だれもが知っていました。タム・リンは、美しい若者でした。金色の巻き毛が風にゆれ、日に焼けた肌も金色にかがやいていました。夏の空のように青い目で、タム・リンは、じっとマーガレットをみつめました。そして、マーガレットは…。愛する人を救うためにたたかう王女様の愛と勇気の物語。

著者等紹介

クーパー,スーザン[クーパー,スーザン][Cooper,Susan]
1935年にイギリスのバーミンガムに生まれ、オックスフォード大学を卒業すると、ジャーナリストとして活躍しながら小説を書くようになりました。1963年にアメリカ人科学者と結婚した後はアメリカで暮らし、絵本や児童書、小説や脚本など、数多くの優れた作品を発表しています。コーンウォールやウェールズを舞台にしたファンタジー『灰色の王』は、1976年度ニューベリー賞を受賞しました

ハットン,ウォリック[ハットン,ウォリック][Hutton,Warwick]
1939年にイギリスのロンドンに生まれ、コルチェスター美術学校を卒業後、父の版画工房で働きました。その後、ケンブリッジの美術学校で教えながら、聖書やギリシア神話、昔話などに題材をとったたくさんの絵本を制作しました。ボストングローブ・ホーンブック賞をはじめ、数々の賞を受賞して、広く活動を続けていましたが、1994年に亡くなりました

もりおかみち[モリオカミチ]
国際基督教大学を卒業後、出版社に勤務しながら、翻訳の仕事を始めました
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

69
DWJの『九年目の魔法』を読んでからタム・リンのバラッドのことがずっと気になっていました。偶然、図書館でこの絵本をみつけて嬉しかったです。スコットランドの王女、マーガレットが妖精の女王にとらわれた騎士タム・リンを救う物語。ちょっと雪の女王を思わせる部分もあって、想像力を掻き立てられます。自由奔放なマーガレットが魅力的です。2019/01/18

めがねまる

25
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『9年目の魔法』をもっと知るために手を出した、イギリスの古いバラッドを元にした絵本。スコットランドの王女が妖精の世界に囚われた騎士を助けるお話。妖精というと可愛らしいものをイメージするけど、昔の妖精は人間のルールが全く通用しない、残酷で異質な存在だ。この王女は行動力バツグンで、なにかとスカートを膝の上までたくし上げ走り回る。昔話の登場人物にしては自立していて好きだ。2017/02/21

mntmt

17
自ら行動する、芯の強いお姫さま。ケルト文化、すごい。2020/09/03

花林糖

16
スコットランドの民間伝承の詩物語をクーパーが再話。妖精・呪いなど設定が好みで楽しかったけれど、絵が余り好みではなくお姫様・騎士が「らしく」見えなく残念。2015/12/28

ぱせり

12
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『九年目の魔法』を読む前の予習のつもりで選んだ絵本。ロマンチックな物語でした。スコットランドの夏至の夜のひんやりとした夜気や薔薇の香りの中に、まだ、いるような気がします。2010/05/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/107681
  • ご注意事項

最近チェックした商品