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エセルとアーネスト―ほんとうの物語

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  • サイズ A5判/ページ数 103p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784097272434
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C8771

内容説明

この本は、作者ブリッグズの両親・エセルとアーネストの伝記絵本です。牛乳配達の父とメイドだった母の出会いと結婚、息子レイモンドの誕生と成長、第2次世界大戦中の苦難の日々、そして戦後のしずかな暮らし…。激動の20世紀を生きた庶民の歴史を、ユーモアをまじえて描いた感動の物語。

著者等紹介

ブリッグズ,レイモンド[ブリッグズ,レイモンド][Briggs,Raymond]
1934年ロンドンに生まれる。13歳のころから絵を描きはじめ、後にロンドン大学スレイド校で美術を学ぶ。『The Mother Goose Treasury』で1966年ケイト・グリナウェイ賞を受賞。1973年『さむがりやのサンタ』(福音館書店)で2度目のケイト・グリナウェイ賞を受賞。『ゆきだるま』(評論社)『水たまりおじさん』(BL出版)など、たくさんの絵本を描く。『ゆきだるま』はアニメ化され、『スノーマン』のタイトルで世界中の子どもたちに愛されている。また、『風が吹くとき』(あすなろ書房)は、核戦争をテーマにした絵本として話題を集めた。現在イギリス南部のサセックスに住む

さくまゆみこ[サクマユミコ]
東京都生まれ。東京都立大学仏文科卒業後、イギリスに渡り、英文学、児童文学を学ぶ。帰国後、出版社勤務を経て、現在は翻訳家として活躍。アフリカの子どもたちに本を贈る運動にも力を注いでいる。玉川大学英米文学科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

41
読み終わって涙が止まりませんでした。この素晴らしい作家の淡々とした作風が、イギリスの労働者階級を代表するような素朴なご夫婦の人生を間近で見てきたことと関係していることが良くわかります。作家の人生も気になり調べたら、奥様もご両親が亡くなって数年後に亡くなられているとか。別れの悲しみを知っている人だからこそ、小さな幸せをこれほど輝いたものに描けるのではないでしょうか…。2021/08/06

gtn

21
幸福は極々平凡な生活にある。それを邪魔する国家とはなんだ。しかし、両親は時代に翻弄されずに生き抜き、何の変哲もない生涯を閉じる。そんな両親を誇りとする著者。庶民の強さと賢明さを後世に残そうとしたのだろう。2019/10/08

Shoko

21
図書館。こんな夫婦いいなぁ、としみじみ。 絵本作家ブリッグズが描いた両親の半生を描いた伝記絵本 。牛乳配達の父とメイドをしていた母の結婚から、待望の息子の誕生、第2次世界大戦中の苦難の時を経て・・・と、1920年代後半からの約40年間の夫婦の軌跡を描く。当時のイギリスの政治、経済、庶民の生活の様子などがよく分かります。家具や電化製品、車など、だんだん持ち物が増えていき、生活様式が変わって行く様など、とても興味深く、勉強になりました。2017/02/01

アイアイ

20
著者の両親の結婚生活と第二次世界大戦中を生きた日常を描いたカラーコミックス。 牛乳配達員とメイドの二人がマイホームを持ち、妻38歳で念願の子供を授かる。 戦争の色が濃くなり5歳で息子が一人疎開。ケンカしながらも抱しめ会う夫婦の愛。敵国日本で戦う友人の名前がたびたび出てくると切ない。▽図書館2015/10/20

みつちや

12
絵本『スノーマン』の著者が実の両親の人生を書いた一冊。タンタンの冒険と同様のコマ割漫画で、第二次大戦前の出会いから10年毎に区切られた夫婦の人生模様が綴られている。一目で誰と分かる画風は郷愁と寂寥感が漂い、辛い時代を生きた普通のご夫婦に愛を感じる。何を成しえたのでなく、人間は生きているだけで美しいのだなぁと感動してしまった。2021/09/24

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