出版社内容情報
中国少数民族に伝わる物語が美しい絵本に!
絵本『舌ながばあさん』で講談社絵本賞を受賞した中国の絵本作家武建華さんの新作絵本。お姫様の結婚相手となる、国いちばんの弓使いを決めるユーモラスな物語で、緻密な彩色が美しい民族衣装も見事です。
内容説明
講談社絵本賞受賞の人気絵本作家、待望の新作!中国民話屈指の、ユーモラスなお姫様争奪戦の行方は…。
著者等紹介
武建華[ウージェンホア]
1942年中国の南京に生まれる。幼い頃から絵画や泥人形作りを好み、高校在学中に水彩画の個展を開く。絵は独学。文化大革命中は、炭坑労働者や教師をしながら、労働者が主人公の連環画などを手がけた。78年より南京日報社の美術編集者として仕事をするかたわら、80年代から子ども向けの雑誌や絵本の絵を描き始める。絵本『神女峰』で89年BIB(ブラティスラヴァ世界絵本原画展)佳作を受賞したのをはじめ、海外での評価も高い
松本猛[マツモトタケシ]
1951年東京に生まれる。東京芸術大学美術学部芸術学科を卒業。安曇野ちひろ美術館館長。長野県信濃美術館館長。エリック・カール絵本美術館(アメリカ)各誉理事。1977年ちひろ美術館、97年安曇野ちひろ美術館を設立。BIB(ブラチスラバ世界絵本原画展)、カタロニア賞絵本原画展、アジア国際絵本展、絵本にっぽん賞、日本絵本賞の審査員を歴任。世界中の優れた子どもの本のイラストレーターの作品収集に力を注ぐ。長野県在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
9
中国はユーグ族に伝わる民話。美しい姫と結婚するために吐いた嘘。形ばかり立派に装っても、実力はすぐばれる。聡明であることを見極めた姫もまた賢い者。金箔を散らしたに描かれた絵が印象的。2016/11/24
とよぽん
9
中国の物語を題材にした絵本。正直で誠実で勇敢な青年と、嘘つきで臆病者の青年が、姫をめぐって隣国と戦う。なかなか教訓的な物語である。絵が美しい。民族の伝統的な衣装や武具、弓矢等の特徴がよく表されている。天下一の弓矢を持っていても、武術や心が伴わなければ・・・。2016/03/13
かっぺ(こと悩める母山羊)
3
☆3歳、若者だらけだね、と言いました。シャオチェントウは獲物を自分が獲ったと偽り、運も味方してお姫様の婚約者に。でもやっぱり戦争になったら弓の名手じゃないのがバレて、お払い箱に。 そこでシャオチェントウ、もとの身分を利用して王族に取り入りました。 悪びれもせず、新しい権力者を持ち上げて、自分の身分を確保するシャオチェントウはこずるく、したたかで、憎めません。 お姫様と、本当の天下一の射手の冷静な割り切り方も、かっこ良くて 映画になりそうな話じゃないですか。2010/06/23
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2
気持ちはわかるけど嘘はあかん!けどなんでみんな顔が青緑色なの?2009/03/03
チタカアオイ
0
【図書館】2019/04/23