出版社内容情報
いわさきちひろさんの原画を結城昌子さんがメルヘン絵本に構成。ひとりの少女の1年間の心の成長を、花や猫との交流を通して描きます。1年生になる少女に届いた素敵な贈り物とは…。花と一緒に春の香りを印刷します。
内容説明
花と出会って成長する少女の12ヶ月。春の香りも印刷した、ちひろの花暦絵本。
著者等紹介
いわさきちひろ[イワサキチヒロ]
1918年、福井県に生まれ東京で育つ。東京府立第六高等女学校卒業。岡田三郎助、中谷泰に師事し、藤原行成流の書を学ぶ。46年、日本共産党に入党。赤松俊子(丸木俊)に師事する。子どもを生涯のテーマとして描き、74年に亡くなるまで、絵本や絵雑誌の世界を中心に活躍した
結城昌子[ユウキマサコ]
武蔵野美術大学卒業。理論にかたよらない、名画との楽しいつきあい方を提案するアートディレクター。絵本作家。著書に『ゴッホの絵本』に始まる『小学館あーとぶっく』シリーズ(現在10巻刊行中・第47回小学館児童出版文化賞受賞)、アートエッセイ集『夢ならさめないで』(小学館)や親子で文化を旅するシリーズ『パパ、美術館へ行こう』『おとうさん、縄文遺跡へ行こう』(小池書院)などがある。翻訳・構成を手掛けた『紙の町のおはなし』で第48回産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞
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感想・レビュー
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tokotoko
36
久しぶりのいわさきちひろさんの絵。今日も曇ってる・・と思った朝に開いてみた。ちょっと夢見る少女とお花の物語は、4月から始まります。ページをめくるたびにひと月ずつ進んでいきます。お花の力はすごいね。例え絵でも、その季節の空気を運んできてくれて・・・!少女もお花と一緒に少しずつ大きくなっていきます。かわいい心配も抱えながら。最後はね、4月で終わります。どんなお花が出てきたか、見てみてね。ちひろさんのふんわりとした色も楽しんでね。そして、今日がどんなお天気でも、先にこんなお花が待ってるって思うと、元気が出たよ!2014/05/27
チロル
6
図書館本。4月から翌年の4月までを 綺麗な花などの絵で、描かれています。「もうすぐいいことがあるよ」って、さて何だと思う? わたしは、1番最初の4月の絵がお気に入り💕 天使たちの絵も素敵✨ 女の子と猫ミミの物語…。草木などの自然と会話しているように見受けられる女の子、心が透き通っていて美しいように見える。だから、彼女には天使も見えるのだろう。いや、本当に見えているだろうな♪ 天使側から 安心して、姿を見せてくれているのだと思う😊2024/10/19
遠い日
5
いなくなったミミを求めながら、1年が巡る。花の名前を覚え、季節を感じ、大きくなる子どもの心。やわらかでやさしいちひろさんの絵が、掬いあげる子どもの心。おめでとうの時がやってきた。1年生になったんだね。2014/05/17
はな
5
文庫にて。いわさきちひろ絵、ゆうきまさこ文(ちひろ美術館コレクション絵本の1冊)春、ちいさな猫のミミとわたしが庭の花にやどる天使たちと時折対話しながら、ゆっくり時間がながれていく、ふとミミがいなくなる、ひとりの時間、季節は流れ、さまざまに花が咲く、エンドウが実る。小学校にあがる前の少女のこころが丁寧に、ロマンティックに描かれている。おめでとう、一年生。春がきたね。 うつくしい物語。2014/04/24
かのん
3
いわさきちひろさんの絵を見て、わぁと思い思わず手にとってしまいました。いわさきちひろさんの絵は、ちひろさんが亡くなられてからも、その絵をつかって何冊も新しく本が出ていて本当にびっくりします。2015/04/29