出版社内容情報
見たことのないジャングルや動物を驚くほど自由な発想でホントにしてしまう?!
素朴派、日曜画家として親しまれているアンリ・ルソーの絵は、一見あり得ない構図なのに、なぜか人の心を強くひきつけます。ジャングルのシュールな生きものたちを描いた「夢」や月夜の「眠るジプシー女」などの代表作を、絵本のような親しみやすい文章と一緒に楽しむことができます。ゴッホ、モネ、ピカソ、ルノワールにつづく、好評あーとぶっくシリーズ第5弾です。アートは遊びだ!
内容説明
鑑賞する名画から体験する名画へ。絵画との新しいコミュニケーションが生まれる画集絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
104
『小学館あーとぶっく』シリーズ。『楽園のカンヴァス』でお馴染みの(?)アンリ・ルソーの巻。50歳を目前にして役所勤めを辞め、プロの画家を志したルソーの作品は『素朴派』とも呼ばれ、宝さがしをするような不思議な魅力にあふれています。『風景の自画像』の背景の雲は、まるで日本地図のような形をしています。『眠るジプシー女』『蛇使い』はゾクゾクするミステリアスな風景。『楽園の〜』にも登場する幻想的なジャングルを描いた『夢』に描かれる植物は、ほとんどが実在しない空想上のものだそうです。1994年8月初版。2016/05/01
つくよみ
71
図書館本:画家、アンリ・ルソーの絵の数々を、詩のような文章に乗せた解釈で紹介している作品。ともすれば幼稚にも見える、ルソー独特の画風の作品の数々を、小難しいことはおいて置いた、観たままの素直な印象で語っていて、好感が持てる。ジャングルの花々の配置を五線譜に乗せて「花たちは うたう」などと言われると、カラフルな密林の奥から、エキゾチックな音楽が聞えてくるような気もする。「ルソーの(ほらふき)熱帯植物図鑑」のコーナーが特に楽しく読めた♪この著者の解説で、他のルソーの絵も観てみたいと思う。2014/03/21
恭子
37
ルソーはジャングルの絵をたくさん描いたけれど、ほんとうはジャングルになんて行ったことがなかった。みんなルソーが夢みた楽しい嘘。夢を信じていれば嘘もいつか本当にかわる。夢を信じ続けた画家『アンリ・ルソー』2013/10/03
kinkin
25
ルソーの代表作について子供のもわかりやすく解説されている。絵は理屈で見るのではなく感じたまま見たままでいいと思う。2014/04/18
メタボン
19
☆☆☆★ ルソーの熱帯楽園。ヤドヴイカが掲げる左手が気になる。2016/07/10