おぢさん

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  • サイズ A4判/ページ数 64p/高さ 23X31cm
  • 商品コード 9784097270669
  • NDC分類 K726
  • Cコード C8771

出版社内容情報

おじさんと少年の、出会いから別れまでの4日間を描いた感動の絵本!

ある日、少年の部屋に小さなおじさんがやってきます。「3日だけ泊まらせてくれ」と言うおじさんに、少年は食事を出したり、自分の靴下を切って服を作ってあげたりして、2人だけの秘密の生活が始まります。「おじさんはどこから来たの? ETじゃないの? それとも妖精?」とたずねる少年に対して、「ばかを言うな。小さくてもわしは人間だ!」怒るおじさん。だんだん険悪になる2人の関係……。おじさんと少年の出会いから別れまでが、ブリッグズならではのコマ割りと生き生きした会話で、ドラマチックに展開されます。人と人とがわかりあうことの難しさを問いかける問題作。壊れてしまって初めてわかる友情の大切さが心に響きます。子どもから大人まで広く読める絵本。

レイモンド・ブリッグズ[レイモンドブリッグズ]
著・文・その他

林 望[ハヤシ ノゾム]
翻訳

内容説明

ある日、少年の部屋にとつぜん現れた小さなおじさん。心やさしい少年は、おじさんに食べ物をあげ、服も作ってあげて、二人だけの秘密の生活がはじまるのですが…。人と人とがわかりあうことの難しさを問いかける話題作です。

著者等紹介

ブリッグズ,レイモンド[ブリッグズ,レイモンド][Briggs,Raymond]
1934年ロンドンに生まれる。13歳のころから絵を描きはじめ、後にロンドン大学スレイド校で美術を学ぶ。“The Mother Goose Treasury”で1966年ケイト・グリナウェイ賞受賞。現在イギリス南部のサセックスに住む

林望[ハヤシノゾム]
1949年東京生まれ。慶応義塾大学大学院博士課程(国文学)修了。1984年から3年にわたり、英国における和書調査研究のためにロンドン、ケンブリッジに暮らす。ケンブリッジ滞在中には、児童文学作家ルーシー・ボストン夫人のマナーハウスに寄宿、8か月を夫人と共に過ごした。その体験を綴った『イギリスはおいしい』(平凡社)で日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所属和漢古書総合目録』(共著:八木書店)で国際交流奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞を受賞。ケンブリッジ大学客員教授、東京芸術大学助教授などを歴任し、現在は執筆活動に専念
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Maiラピ

34
“世話と保護が必要な人、危機に瀕してる人”世界初の社会福祉の国、イギリスの今の現状を皮肉?ひいては「風が吹くとき」のように社会福祉に対する警鐘か・・・引っかかる言葉がたくさんです。おぢさんと少年の会話は“世話や保護が必要な人”と“世話をする側の人”の本音のようです。それもしつこく何度も何度も。社会福祉の制度だけではなく、自宅介護の現場や子育てやペット。世話をする側の偽善的な気持ち。保護される側の自分の習慣を変えたくない気持ち。最初は珍しさや偽善、だんだん疎ましくなる。。。2012/03/05

Shoko

21
再読。図書館の除籍本を頂いた。『スノーマン』のレイモンド・ブリッグズの絵本。主人公の少年ジョンの前に突然現れたおじさん。おじさんは間借りしているにも関わらず、一切の遠慮なくジョンに要求を突きつける。自分だったら、面倒がらずにおじさんの言うことを聞いてあげられるか??たぶん無理だろう。だからこそ、苦いラストが身につまされる…。そして自分がもし、お世話される側だったら…?遠慮してばかりでもきっと上手くいかないだろう。ここまではお願いしても良いかな?の適当なラインを引くのは難しいだろうな。2023/01/01

gtn

17
我儘で、市販の白パンやマーマレードが好きで、たまに人生訓を垂れる。そんなおじさんと心を通わせ、理解するにつれ、おじさんは「小人」ではなくなった。2020/07/03

Squirrel

16
絵本と漫画の中間な感じなので、絵本では物足りないけれど、物語はまだちょっという子にはいいんじゃないだろうか。原作が外国なので、あちらでは超一般的な商品に注釈をつけなければならないことや、絵が自分好みでないのが残念。内容は、考えれば奥深いものとなり、あぁ面白かったで終わりもよし、当たり前のことだけど読み手によって読後感はいろいろだと思います。2012/04/22

Cinejazz

11
月曜の朝、手のひらに乗るほどの小人(毛むくじゃらで臭い匂いのするへんなおじさん)が、少年ジョンの部屋に突然現れ、着るもの、食べ物、トイレ、お風呂、歯ブラシなど次々求めるところからはじまる、奇妙な物語絵本です。本書の翻訳者の林望(ハヤシ ノゾム)氏が、ケンブリッジ滞在中に体得した辛口の児童文学を評して、「子ども向けの絵本だと思って甘口のヒュ-マニズムなんかを期待すると、見事に裏切られる。言葉も世俗的で乾いている。人生ってものは綺麗ごとではなくて、その背後に必ずや辛く苦いものを内包している」と。2021/10/07

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