出版社内容情報
動物と人との深い絆を伝える実話絵本
ときは1941年2月。中国の牛頭山へヒョウ退治に出かけた日本兵の成岡正久小隊長が見つけたのは、生まれて間もない赤ちゃんヒョウだった。
子猫のように愛くるしいヒョウはハチと名づけられ、兵隊達の宿舎でかわいがられて育つ。食べるのも、眠るのも一緒で、戦時下での兵隊達の心のなぐさめにもなり、両者は深い絆を結んでいく。しかし部隊に大きな作戦の命令が下る。
明日の命も知れない戦闘にハチを連れて行くことはできない、ハチを引き取ってくれるところはないか、と成岡さんは方々手を尽くし、ついにハチは上野動物園に引き取られることになる。
ハチは日本に到着するやいなや大人気となるが、次第に戦況は悪化していき、ついに動物園の猛獣処分の命令が下り・・・。
野生のヒョウと真心で通じ合った心優しい兵隊の物語は、戦争の悲劇や理不尽さを浮かび上がらせると共に、人も動物も穏やかに暮らせる平和の大切さを伝えている。
【編集担当からのおすすめ情報】
戦後、成岡さんがもらいうけたハチのはく製は、2018年7月より、高知県に新しくできる図書館・科学館の複合施設「オーテピア」の高知みらい科学館にて展示される予定です。
門田 隆将[カドタ リュウショウ]
著・文・その他
松成 真理子[マツナリ マリコ]
イラスト
内容説明
野生のヒョウと真心で通じ合った心優しい兵隊がいました。もういちど、あいたい。もうにどと、せんそうしない。
著者等紹介
門田隆将[カドタリュウショウ]
1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。作家・ジャーナリストとして、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなど、幅広い分野で活躍。『この命、義に捧ぐ台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』で山本七平賞受賞
松成真理子[マツナリマリコ]
1959年、大分県生まれ。京都芸術短期大学(現、京都造形芸術大学)卒業。絵本『まいごのどんぐり』で第32回児童文芸新人賞、紙芝居『うぐいすのホー』で第43回五山賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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