出版社内容情報
乳がんは、他のがんよりも若くして発症するために、患者に子育て中の母親が多く、子どもに病気のことをどう伝えるかということが、大きな課題でした。
悪いところをなおしてもらいに、病院に行ったお母さん。帰ってきたお母さんは、いつもとちょっとちがう。一緒にお風呂に入れないし、なんだか疲れているみたい。どうしたのかな?
乳がんになったお母さんと子どもが見る絵本。解説の新聞付きです。
乳がんの親とその子どものためのプロジェクト[ニュウガンノオヤトソノコドモノタメノプロジェクト]
著・文・その他
黒井 健[クロイ ケン]
イラスト
内容説明
ぎゅーっとだっこしてくれるだいすきなおかあさん。そのおかあさんがびょうき。おっぱいのがん。みんな、とってもしんぱいしてる。でも、だいじょうぶ、ぼくがぎゅーっとしてあげる。乳がんになったお母さんと子どもが見る絵本。解説新聞付き。
著者等紹介
黒井健[クロイケン]
1947年新潟市に生まれる。画家。新潟大学教育学部美術科卒業。幼児絵本の編集者を経て、73年よりイラストレーターとして活躍。83年サンリオ美術賞受賞。作品は200冊を超える。06年「赤い鳥さし絵賞」受賞。山梨県清里に「黒井健絵本ハウス」を開設している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
お母さんが病気になる、それだけで子どもの小さな心はどれだけ不安をかかえるのだろう?まだ小さいから話しても理解できないのではないか?と思うであろう親心もわかる。このご家庭では子どもが分かりやすいように優しい言葉で話し、更にこれからの状況もステップを踏みながら話しかけていく。親も子も不安と怖さがあるけれど、会話が少しずつ心を軽くしてくれるのが伝わる。『Hope Tree』http://www.hope-tree.jp 図書館からかりた本には付録の解説があった。2022/06/08
Totsuka Yoshihide
2
職場の仲の良い同僚が入院している。最後の「ぼくたちは きっと だいじょぶ」に胸がいっぱいになった。2022/07/02
ゆー
1
もし自分が乳がん(病気)になったら、小さい子どもには絵本で教えてあげるっていうのもいいなと思う。乳がんのことが良く伝わると思う。もう少し大きくなったら、読んであげようかな。2017/05/12
しろのあ
1
ほかの病気をとりあげた絵本もそうですが、病気はうつらないと説明していますね。理解のあるやさしい家族とほんわかした絵柄に救われた感じがします。テーマは重いけれど、きっかけがあったら読んでもらいたい絵本。2014/11/07
雨巫女
0
乳癌のお母さんのリアルさがよかった。2010/03/05