内容説明
ママとはぐれて、ひとりぼっちになったカバのあかちゃん。どんなによんでも、ママはみつかりません。けれど、このよのなかには、すばらしいことがたくさんあります。このカバのあかちゃんにも、おもいがけないできごとがまっていました。
著者等紹介
ウィンター,ジャネット[ウィンター,ジャネット][Winter,Jeanette]
ニューヨーク在住の絵本作家。伝記や実話をもとにした絵本に定評がある
福本友美子[フクモトユミコ]
公共図書館勤務の後、児童書の翻訳、研究をする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫綺
66
本当にあった悲しいお話をカラフルでポップな絵で仕上げた絵本。大津波で迷子になったカバの赤ちゃん。ママの代わりに寄り添える相手が見つかって良かったね♪2018/05/20
Kawai Hideki
59
大地震の後の津波で親とはぐれたカバの子供が、新しいお母さんを見つけるまでの実話ベースのお話。全編セリフはほとんど「ママ」。しかし、平和な生活の中で甘えて言う「ママ」、津波に巻き込まれて助けを求めて叫ぶ「ママ」、絶望に打ちひしがれて呟く「ママ」、ひょっとしたらママがいるかも?と思う「ママ」と、想いは様々。新しいママ役は意外な動物が!巻末の「作者のことば」を読んで二度びっくり。2018/05/13
たーちゃん
26
実話。津波で流されたカバの子供が新しいママを探すまでのお話。ほとんど『ママ』しか文字がない絵本だからこそ、子カバのママへの愛情、不安、悲しみ、喜びがその二文字から溢れてきています。息子は気に入ったようで2回連続で読み、そして夜寝る前に普段はお母さんと私のことを呼んでいるのに、ママと言っていました。2021/01/06
Cinejazz
17
〝2004年12月26日、インド洋でおきた大地震が津波となって、アフリカ大陸のケニア沿岸を襲った。サバキ川で泳いでいたカバの群れが、波にさらわれ、海に流されていった…まだ生まれて間もないカバの赤ちゃんが、お母さんや仲間たちとはぐれてしまい、独りぼっちで一晩中波に波に流され、マリンディという町にうちあげられたところを、地元の漁師や野生動物保護管たちに保護された…〟「ママ!」...「ぼうや!」...「ママ⁈…」 生き別れとなった母と子、動物保護公園でママ代わりになったゾウガメと暮らす坊やが描かれた絵本。2025/08/24
鈴
16
実話に基づいた絵本。少しの台詞しか無く、絵だけで流れていくお話だが、だからこそ小さい子にも理解しやすいかもしれない。地震や津波があったとき、どうしても人間の被害だけに目が行きがちだが、本当はたくさんの動物たちも被害にあっているんだよね。2012/06/03