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カプリの王さま

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 30cm
  • 商品コード 9784097262077
  • NDC分類 E
  • Cコード C8771

出版社内容情報

子どもから大人まで楽しめる寓話絵本

イギリスでも有名は、小説家ジャネット・ウィンターソンの初めての絵本。日本でも人気の絵本作家ジェーン・レイが絵を手がけるゴールデンコンビの絵本です。
カプリの島に、食べることが大好きな王様がいました。毎日毎日ごちそうを食べ放題、気ままに暮らしていました。王さまは、「口が二つあったら、もっとおいしいものをもっといっぱい食べられるのに……」なんていっていました。ところがある日、大嵐がやってきて、王様の洋服、食べもの、牛、自転車…、すべてのものが風に吹きとばされて、向かいの町ナポリの貧しい洗濯屋のおばさんの家に、ドッスーンと落ちてきたのです。こまった王様は、洗濯おばさんに会いにでかけていきました。そして貧しいけれども豊かに暮らす人たちを知った王様は、洗濯おばさんと結婚して、幸せに暮らしました…。子どもから大人まで楽しめる寓話絵本です。



【編集担当からのおすすめ情報】
作者のジャネット・ウィンターソンは、処女作『オレンジだけが果物じゃない』でコスタ賞を受賞し、その後、数々の小説を発表するかたわら、テレビドラマの脚本を手がけ、ドラマ賞を受賞するなど、イギリスでは、有名な小説家です。本作品は、初めての絵本になります。また、絵を描いているジェーン・レイは、繊細で美しい色使いの作風が、日本人好みでもあり、日本でも数多くの絵本が翻訳出版されている人気作家です。このゴールデンコンビの絵本は、イギリスで発売以来注目されました。

ジャネット ウィンター[ジャネット ウィンター]
著・文・その他

ジェーン・ レイ[ジェーン レイ]
イラスト

ジャネット・ウィンターソン[ジャネットウィンターソン]
著・文・その他

柳原由紀[ヤナギハラ ユキ]
翻訳

Ayuo[アユオ]
翻訳

内容説明

むかしむかし、カプリの島に、食いしんぼうの王さまがすんでいました。毎日毎日ごちそうの食べほうだい。ところがある日、大あらしがやってきて、王さまの洋服やごちそうを、入り江のむこうの町ナポリの、まずしいせんたくおばさんのうら庭に、つぎつぎとおとしていきました。きるものも、なにもかもなくした王さまは、しかたなく、せんたくおばさんに会いにでかけていったのですが…。

著者等紹介

ウィンターソン,ジャネット[ウィンターソン,ジャネット][Winterson,Jeanette]
1959年イギリスのマンチェスターに生まれる。16歳の時に家を出る。オックスフォード大学で英文学を学ぶ。自伝的小説『オレンジだけが果物じゃない』(国書刊行会)でウィットブレッド賞受賞。『カプリの王さま』が初めての絵本作品

レイ,ジェーン[レイ,ジェーン][Ray,Jane]
1960年ロンドンに生まれる。1984年よりグリーティングカードの仕事を始める。指揮者の夫と二人の娘とともにロンドンに暮らす

柳原由紀[ヤナギハラユキ]
東京生まれ。東洋大学でインド哲学を学ぶ。演劇制作会社、映画配給会社などの宣伝業務を経て、現在はフリーで活動。好きだったウィンターソンの絵本がイギリスで出版されたことを知り、娘に読むために取り寄せる。その風変わりでチャーミングな物語を日本でも出版したいと思い、翻訳

Ayuo[アユオ]
作曲家・作詞家。ニューヨーク育ち、60年代後半のアメリカの実験音楽、文学、アートに影響を受ける。20枚のソロ・アルバムを日米で発表。デュラスやウィンターソンの文学作品の音楽劇や、ルーミーなどの古代思想家の言葉に基づく作品を創作している。2008年以降は弦楽四重奏や音楽劇が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アン

87
宮殿でお気に入りのごちそうをほおばるカプリの王さま。ある晩、大あらしが吹き荒れ、王さまの服など様々なものがナポリの町へ飛ばされ、すっかり貧しくなってしまい、ひとりぼっちに。とうとう王さまは自分で船を漕いで…。ジャネット・ウィンターソンの初めての絵本。細部まで丁寧に描き込まれた絵の色彩が鮮やかで、チャーミング。金貨のような目をしたネコのウォッシュ、いたずらをする風さん、そして親切で思いやりのある洗濯おばさんのジュエル。心あたたまるハッピーエンドなお話で、きっと子供たちも笑顔に。 2020/06/24

アキ

70
ジャネット・ウインターソンの初めての絵本。カプリの王さまは食いしん坊。両手に食べ物を持っていっぺんに口に入れようとしましたができませんでした。「どうして手は2つあるのに口は一つしかないんだ?」大あらしでナポリの貧しいジュエルおばさんの裏庭に世界中の宝物がやってきました。そしてナポリの女王にカプリの王さまが会いに行きました。王さまは2つの口が欲しくなりました。わたしの口とわたしに話しかけるあなたの口が。そうして2人は結婚式をあげました。南イタリアの鮮やかな色彩の街ときれいな海の色。ユーモラスで暖かいお話し。2020/02/29

seacalf

43
絵がとてもカラフルで綺麗で楽しい。カプリ島が舞台というだけでなにやらテンションが上がる。リズム感ある文章に奇天烈なストーリー展開、そしてちょっぴり教訓めいた話もあって好奇心旺盛な子供が読むのにまさにぴったり。洗濯も知らない食いしん坊でのんきな王さまに、心優しきジュエルおばさん、目が二枚の金貨のような世界一やせた猫ウォッシュ、いたずら好きの風さん。作画担当ジェーン・レイがとても気に入ったので、『幸福の王子』など他の絵本も読んでみたい。2020/03/21

紅花

14
貧しい民を知らず、沢山食べたいが為に口が2つ欲しいと願う王さま。風の悪戯で、貧富が入れ替わり、そして相互理解へと繋がる。最初に出てきた「2つの口」というテーマが最後は素晴らしく上手くまとまっていた。2016/04/01

刹那

9
自分の事ばかり考えてる王様。貧しい国民のことは考えませんでした。そこに、風さんの登場(^-^)v2012/08/04

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