出版社内容情報
子どもから大人まで楽しめる寓話絵本
イギリスでも有名は、小説家ジャネット・ウィンターソンの初めての絵本。日本でも人気の絵本作家ジェーン・レイが絵を手がけるゴールデンコンビの絵本です。
カプリの島に、食べることが大好きな王様がいました。毎日毎日ごちそうを食べ放題、気ままに暮らしていました。王さまは、「口が二つあったら、もっとおいしいものをもっといっぱい食べられるのに……」なんていっていました。ところがある日、大嵐がやってきて、王様の洋服、食べもの、牛、自転車…、すべてのものが風に吹きとばされて、向かいの町ナポリの貧しい洗濯屋のおばさんの家に、ドッスーンと落ちてきたのです。こまった王様は、洗濯おばさんに会いにでかけていきました。そして貧しいけれども豊かに暮らす人たちを知った王様は、洗濯おばさんと結婚して、幸せに暮らしました…。子どもから大人まで楽しめる寓話絵本です。
【編集担当からのおすすめ情報】
作者のジャネット・ウィンターソンは、処女作『オレンジだけが果物じゃない』でコスタ賞を受賞し、その後、数々の小説を発表するかたわら、テレビドラマの脚本を手がけ、ドラマ賞を受賞するなど、イギリスでは、有名な小説家です。本作品は、初めての絵本になります。また、絵を描いているジェーン・レイは、繊細で美しい色使いの作風が、日本人好みでもあり、日本でも数多くの絵本が翻訳出版されている人気作家です。このゴールデンコンビの絵本は、イギリスで発売以来注目されました。
ジャネット ウィンター[ジャネット ウィンター]
著・文・その他
ジェーン・ レイ[ジェーン レイ]
イラスト
ジャネット・ウィンターソン[ジャネットウィンターソン]
著・文・その他
柳原由紀[ヤナギハラ ユキ]
翻訳
Ayuo[アユオ]
翻訳
内容説明
むかしむかし、カプリの島に、食いしんぼうの王さまがすんでいました。毎日毎日ごちそうの食べほうだい。ところがある日、大あらしがやってきて、王さまの洋服やごちそうを、入り江のむこうの町ナポリの、まずしいせんたくおばさんのうら庭に、つぎつぎとおとしていきました。きるものも、なにもかもなくした王さまは、しかたなく、せんたくおばさんに会いにでかけていったのですが…。
著者等紹介
ウィンターソン,ジャネット[ウィンターソン,ジャネット][Winterson,Jeanette]
1959年イギリスのマンチェスターに生まれる。16歳の時に家を出る。オックスフォード大学で英文学を学ぶ。自伝的小説『オレンジだけが果物じゃない』(国書刊行会)でウィットブレッド賞受賞。『カプリの王さま』が初めての絵本作品
レイ,ジェーン[レイ,ジェーン][Ray,Jane]
1960年ロンドンに生まれる。1984年よりグリーティングカードの仕事を始める。指揮者の夫と二人の娘とともにロンドンに暮らす
柳原由紀[ヤナギハラユキ]
東京生まれ。東洋大学でインド哲学を学ぶ。演劇制作会社、映画配給会社などの宣伝業務を経て、現在はフリーで活動。好きだったウィンターソンの絵本がイギリスで出版されたことを知り、娘に読むために取り寄せる。その風変わりでチャーミングな物語を日本でも出版したいと思い、翻訳
Ayuo[アユオ]
作曲家・作詞家。ニューヨーク育ち、60年代後半のアメリカの実験音楽、文学、アートに影響を受ける。20枚のソロ・アルバムを日米で発表。デュラスやウィンターソンの文学作品の音楽劇や、ルーミーなどの古代思想家の言葉に基づく作品を創作している。2008年以降は弦楽四重奏や音楽劇が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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