出版社内容情報
ゆっくりと希望がうかぶ、波うちぎわの物語
ひとりぼっちの小さなゾウが、波うちぎわで出会ったのは大きなクジラ。
ゾウは陸のことを、クジラは海のことを語り、いっしょに楽しいひとときを過ごします。うちとけていくうちに、ふたりはのっぴきならない現状を打ち明けることになり・・・。おたがいを思いやる優しい気持ちが絶望を希望に変える、心温まるストーリー。
海の砂をキャンバスに塗って下地をつくり、赤、青、黄色、白の4色だけで色を生み出し重ねていく、著者独特の画法で描きだした絵にはぬくもりが宿り、語りとセリフが生む感情の波と溶け合い、思わず涙があふれる絵本です。
【編集担当からのおすすめ情報】
画家として活動を始めた著者たなかしん氏は、2005年にイタリアのボローニャブックフェアをきっかけに絵本作家デビューし、以来多数の絵本を刊行。2025年には20周年を迎えました。また児童文芸書『一富士茄子牛焦げルギー』で日本児童文学者協会新人賞を受賞し、朗読劇として舞台化もされるなど、物語の紡ぎ手としても評価されています。
【目次】