出版社内容情報
竜と雲と風がけんかをして嵐が起きた
夜の山。竜と雲と風がけんかになった。激しい稲光と雷鳴、強風と豪雨が渦を巻き、木が倒れ、川はあふれ、生き物たちは流された。けんかがおわった。空は何もなかったかのように晴れ渡り、生き物は再び輝きだした。
【編集担当からのおすすめ情報】
圧倒的な力を持つ自然に対する畏怖、そして尊敬の心。常に挑戦する絵本作家きくちちきさんは、いきものではどうすることも出来ないこの強大な自然の力を、竜として表現しました。
ちきさんの絵本作家としての新境地、是非ご覧いただきたい!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
139
きくち ちきは、新作中心に読んでいる絵本作家です。黒をバックに迫力のある絵本です。雷の稲妻や嵐の音が聴こえて来そうな作品でした。 https://www.shogakukan.co.jp/books/097252642024/06/24
☆よいこ
79
絵本。「りゅうは ゆるり ゆるり ゆるり とんだ」夜に、りゅうと黒い雲と風が話をしていると、ケンカになった。大変なことになる▽すごいデザイナブルで好き。田島征彦さん以来の衝撃でした。2024.4刊2024/07/02
ヒラP@ehon.gohon
18
龍と雲と風のケンカが、文字と筆と色の闘いになっているような絵本です。 絵と文字が挑みかかってくるような世界で、文字を探します。 文字は浮かび上がっていたり、絵と同化していたり、うねりながらお話を語ります。 きくちちきさんの、意欲的な挑戦です。 読み終えて、絵よりも文字を探していた私です。 内容が解ったら、もう一度、絵の中に飛び込みましょう。2024/12/03
ヒラP@ehon.gohon
9
C事業所で読み聞かせしました。2024/11/18
遠い日
8
大好きな、きくちちきさんの進化が止まらない。スタイリッシュでエネルギッシュで一場面ごとの吸引力がものすごい‼︎暴れる龍もかっこいいけれど、ゆるり、ゆるり、ゆるりと泰然自若として空を舞うのはもっとかっこいい。天上天下にあらゆる影響を持つ龍であるからこそ、力を簡単に使わずにいてほしい。嵐に巻き込まれ雷に打たれたかのような衝撃的な作品でした。2024/06/23
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