出版社内容情報
子どもの本を通して希望の種をまく
戦後、混乱した街中で大きな建物の前に人びとの列を見つけ、少女は、弟の手を引いて建物に入りました。すると、そこにはたくさんの本が並べてありました。そして、ステキな女性と出会います。その人こそ、イエラ・レップマンでした。
イエラ・レップマンは、国際児童図書評議会(IBBY)、世界で初めての国際児童図書館(ミュンヘン国際児童図書館)を創設した人です。
どのようにして、子どもの図書展をスタートしたのかを語ることで、子ども本の大切さを伝えています。
巻末に、イエラ・レップマンや、図書展についての解説もあります。
【編集担当からのおすすめ情報】
子どもの本に関わる人なら、だれもが耳にしたことのあるIBBY、また、ミュンヘン国際児童図書館を創設したイエラ・レップマンの物語です。
ユダヤ人であるイエラは、第二次世界大戦後、混乱したドイツに戻り、子どもたちに希望を与えることこそ大切であると痛感します。
「本」の力を信じ、「本」を通して世界平和を目ざしたのです。
IBBYの支部として活動しているJBBYの会長のさくまゆみこさんが翻訳しています。
内容説明
本を見ていれば、おなかがすいているのも、わすれられるかもしれません。いろんな国のお話を読んで、想像してみたら、どんなに楽しいでしょう。イエラ・レップマンは、戦争でなにもかも失ったときに、「子どもたちに笑顔をとりもどしたい」と行動をおこした人です。子どもの本の力を信じて、子どもの本で平和をつくろうと世界に呼びかけました。この絵本は、子どもたちにとって、本が、どんなにすばらしいものかを伝えています。
著者等紹介
スティンソン,キャシー[スティンソン,キャシー] [Stinson,Kathy]
カナダのトロント生まれ。学校で教え、2人の子どもを育てながら作品を書く。『あかがいちばん』(ほるぷ出版)、『The Man with the Violin』でカナダ児童文学賞をはじめ、多くの賞を受賞。イエラ・レップマンが設立した国際的組織であるIBBYのカナダ支部の長年のメンバーである。カナダ、オンタリオ州ロックウッド在住
ラフランス,マリー[ラフランス,マリー] [Lafrance,Marie]
グラフィックアートとエッチングを学び、サンフランシスコとニューヨークで版画家として働いた後、イラストレーションの仕事を始める。児童書を数多く手がけ、児童書作家としては最高の賞であるカナダ総督府文学賞に3度ノミネートされる。『The True Tale of a Giantess,Bunny the Brave War Horse』、『A Hen for Izzy Pippik』は数々の賞を受賞している。カナダ、ケベック州モントリオール在住
さくまゆみこ[サクマユミコ]
東京生まれ。出版社勤務、教職などを経て、フリーの翻訳者・編集者に。JBBY会長、「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
k sato
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
Cinejazz
いよの缶詰め