出版社内容情報
なかやみわ著『きりかぶ』シリーズ第三弾
年をとってきりかぶになったきりじいちゃん。ある日、自分と同じきりかぶをみつけました。きりじいちゃんはきりばあちゃんに大きな声で話そうとしますが、お互いに耳が遠くなっているので、うまく話すことができません。それを見ていたこりすが伝言役を引き受けます。毎日こりすはふたりの伝言を伝えに行きますが、ある日、伝言を忘れてしまいます。それを見ていたこねずみたちが今度は代わって伝言役を引き受けます。ところが、伝言をしているうちに言葉がへんてこりんになってしまいます。それを見ていたうさぎのきょうだいがふたりに糸電話を作ってあげることにしました。糸電話で直接お話をするとよく聞こえて話も弾みます。昔話をしているうちに、きりかぶになった今がいちばん幸せだとふたりは感じます。
【編集担当からのおすすめ情報】
5月発売既刊『きりかぶのきりじいちゃん』、7月発売既刊『きりばあちゃんのともだち』に続いて、今回発売の『きりじいちゃんときりばあちゃん』のきりかぶ三部作は心を育てる絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mug
54
きりじいちゃんときりばあちゃんの出会い。表紙から想像していたのと違って、読み聞かせながら笑ってしまった😂じいちゃんばあちゃんの叫び合いの会話に、段々と必死になっていく表情に(^w^)その後は伝言ゲーム(笑)いやぁ、もう大笑い😂😂ラストはしっかり、きりかぶシリーズの“ほっこり💓”で締めてくれた。2021/03/12
annzuhime
44
図書館本。離れたところにいるきりかぶのきりじいちゃんときりばあちゃん。お話ししたいけど少し遠いので声が届かない。動物たちが伝言を引き受けたけど、あらあら?伝言ゲームのところは小学2年生の長女が笑っていました。そっかぁ、きりかぶになったからこそ手に入れられる自由もあるんだね。価値観って人(切り株?)それぞれだと痛感。2021/10/02
アナクマ
29
少し離れたところにいるじいちゃんとばあちゃんを、動物たちがつないでくれた糸電話。(落雷の)不安や(花を咲かせられなかった)悲しみを乗り越えて、至る老境の静穏。◉切り株になる以前、壮年期の「き」だったころには空の色や広さに気づかなかったよと、ネガティブ要素の強調がちょっと引っかかりますが、森のやさしい動物たちのごとく、労りと友愛の気持ちで読むことが大切ですね。作者は『そらまめくん』『くれよんのくろくん』『どんぐりむら』シリーズなども展開。2020/12/09
たーちゃん
24
離れていてなかなかお話が出来ないきりじいちゃんときりばあちゃん。最後はとっても良い方法でお話できて良かったね。2021/05/13
ももたろう
19
年を重ねると不自由に感じることも多いけれど、反対に気持ちに余裕ができたり新しい発見もあるんだよ…と子どもにも分かりやすく教えてくれる絵本。耳が遠くなったおばあちゃん切り株の為に、あの手この手を尽くす動物たちの様子が微笑ましかったです。2021/01/15
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