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出版社内容情報
没後30年。今明きらかになる孤高の画家の全貌。700余点を収録。
香月泰男は、現代の日本画壇において、大きな輝きを放っている。過酷なシベリヤ抑留を体験したのち、故郷山口県三隅町で、62年の生涯を、ただ絵を描き続けた。没後30年を経て、その作品は、ますます高い評価と、観る者に感動を与えている。 本書は代表作シベリヤシリーズ全点をはじめ、700余点の作品を収録した、文字どおりの決定版といえる。何気なく咲く道の辺の花、故郷の山などに寄せた香月の思いが、作品を通して伝わってくる。遺族はじめ、関係者の全面的な協力が生み出した、後世に残る出版である。
香月 泰男[カヅキ ヤスオ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
33
画家としての香月さんを知らなかったので、他の本でちょっとだけ触れられていた人となりに惹かれて借りた本。シベリアシリーズが有名とのことですが、それさえも知らず、この画集で初めて見ました。このシリーズを見てから、改めて他の黒っぽい作品群を見ると、暗いという印象は無く、静かで穏やか。それでも私は1969年以降の作品が好き。特に母子像、花々。見ていると穏やかな気持ちになる。厳格な祖父母に育てられ「いらん者」と思い続けた香月さん。結婚によって家族を得て、その幸せが絵から滲み出ているようでした。2022/02/11