出版社内容情報
土門拳に師事し、独立後は各地の仏像を撮り続けている仏像写真の第一人者による決定版写真集。仏像で最も親しまれている観音像をテーマに、見事な造形美や芸術性を持ち、人々の信仰への思いをも伝える全104体収録。
日本の仏像で、もっとも親しまれてきたのは観音像だといわれている。藤森武氏は土門拳に師事し、独立後は各地の仏像を20年にわたり撮影してきた。 本書は、そのなかから観音像をテーマに集大成した、仏像撮影の第一人者による決定版写真集である。国の文化財に指定されたもの以外にも、見事な造形美や芸術性を持ち、人々の信仰への思いをも伝える全104体を収録する。紙面いっぱいに表現された一体一体の像の眼差しやたたずまいは、見るものを圧倒する。観音像の名品が凝縮された本書を通じて、読者ひとりひとりの観音巡礼が可能になる。 厨子をイメージしたという菊地信義氏による装幀が、なお一層その世界に誘ってくれるだろう。
