目次
中国、ブータンの山
インドの山
中央アジア、ロシアの山
オセアニア、南極大陸、極東
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
107
III巻は中央・東アジア、ロシア、南極など。カイラス、ナンダ・デヴィ、ニルカンタの秀麗な姿は左右対称性が重視されやすい聖山の特徴が端的に見られる。ジチュダケのように山は撮影角度で全く別物に見えるのが面白い。危険地帯にも果敢に乗り込む、リモやコムニズムの距離が遠いのは仕方ない。白頭山も待機の末の貴重な光景。富士山では人工物で薄汚いから噴火を切に願うと辛辣なコメントが。歯に衣着せぬ発言は批判を増やしそうだが、温暖化と大衆化と不穏な社会情勢で山の在り方が変容するこれからの時代、本作は益々重要な意味を持つだろう。2021/11/11
しえる
5
カラクルに映るムズターグ・アタや登山不許可のガンケン・プンズムの光の明暗。ナムチャ・バルワの燃えるような雲。広い地球にはこんな世界が存在するんだな。インド・中国・オセアニア・南極、最後は富士山で締めくくられている。範囲が広いので雪の質、山の形状なども特色がある。3巻通して思うことは、写真の素晴らしさは私が語るには恐れ多すぎる。ただあの場所に立ってみたい、あの地層をみてみたい、このあと光はどうなるのだろう?色は?雲はどう動くのかな?きっと手元にあれば一生のうちに何度も開いて眺めてしまいそうな写真集。2016/04/28
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- 和書
- 不完全性定理 岩波文庫