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出版社内容情報
しりあがり寿が北斎の浮世絵を大胆アレンジ
世の中の不条理や不合理をゆるいタッチで描き出す、漫画家でありアーティストのしりあがり寿が、浮世絵師・葛飾北斎の作品を独自に解釈したパロディ作品集。「冨嶽三十六景」の《凱風快晴》《神奈川沖浪裏》をはじめとする北斎の傑作に大胆なアレンジを加えた、いたずら心あふれる作品を約80点掲載。すみだ北斎美術館(東京都墨田区)で好評を博した「ちょっと可笑しなほぼ三十六景」展および「しりあがりサン北斎サン」展の出品作を1冊にまとめる。「冨嶽三十六景」「諸国瀧廻り」『北斎漫画』など、もとになった北斎作品も並べて掲載し、北斎の幅広い画業にも触れる。日英バイリンガル仕様。
【編集担当からのおすすめ情報】
美術作品集にしては小ぶりなサイズで、絵に添えることばもにぎやかにデザインしました。漫画の単行本のように、気軽に手に取って楽しめる構成です。
内容説明
漫画家・しりあがり寿が、浮世絵師・葛飾北斎を遊び尽くす!クスッと笑っちゃう?作品集!
目次
第1章 ちょっと可笑しなほぼ三十六景
第2章 異本「三十六景」
第3章 よりぬき「しりあがり×北斎」
第4章 「しりあがり×北斎」ザ・アニメーション
北斎はタフな遊び相手!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
185
葛飾北斎の作品を独自に解釈したパロディー作品集。葛飾北斎自身は、令和でも自らの作品が取り上げられることを喜んでいるかも知れませんが、葛飾北斎原理主義者は、激怒しているのではないでしょうか? https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001570.000013640.html2022/03/23
Bartleby
12
しりあがり寿が北斎版画にしりあがり風に手を加えている。たまにシュールさについていけなくなったが総じて笑えた。外に持ち出して読まなくてよかった。とくに、最後のほうに掲載されている「北斎の旅」というアニメーションのコマには大笑い。これがじっさいに動いているところを想像するとたまらない。しりあがり寿のマンガやアニメは調子っぱずれの音楽がよく似合いそうだ。2023/09/03
takakomama
7
パロディ集。大胆なアイディアにくすっと笑ったり、ふざけ過ぎ?って思ったり・・・ 誰もが知ってる北斎の作品だからこそ、パロディになりますね。北斎が見たら、どう思うのかな。2022/08/25
海さん
4
面白かった!彼のセンス、やっぱり好きだわー。最初から最後まで吹き出しながら読んだ。「Calbeeのポテトチップス」ってズバリ出てるじゃん、と思ったらタイアップしてたのね。知らなかった…。アニメーション見てみたい。2022/03/13
ワタナベ読書愛
3
2022年刊行。北斎さんとご縁ができて、夢の競演に至った作者。北斎浮世絵をパロディにした楽しい作品集。元ネタとパロディを見比べて小笑い~大笑いまで気前よく提供。「世界の北斎」に挑む漫画家、といっても、深刻なところは一つもなくて、軽い。この軽快さが最高。個人的には「深川万年橋下」のパロディ作品が一押し。ぜひとも本書を開いて、確認してください。浮世絵の世界に、現代のいろんなものが入り込んでいるのに、全く違和感がないのが不思議。時代物のギャグ、時事ネタ、社会風刺など、あの手この手で笑わせようとする筆者に拍手喝采2024/06/17