出版社内容情報
日本美術の本流=琳派の魅力を楽しく解説!
日本美術の中でもひときわ人気の高い美術様式「琳派」。狩野派や円山四条派といった直接的師弟関係から発展した画派ではないこともあり、「琳派とは何か?」を定義づけするのはなかなか難しく、「本当はよくわからない」という美術ファンも少なくありません。本書では、この説明しづらい「琳派」の概要を、俵屋宗達と本阿弥光悦、尾形光琳・乾山兄弟、酒井抱一と鈴木其一、神坂雪佳という中心的存在となる絵師を軸に、さまざまなエピソードを交えながら、コバチュウ先生こと、日本美術史家小林忠先生が、完結かつおもしろおかしく説き明かしていきます。
だれもが知る『風神雷神図屏風』誕生の舞台裏とそこに秘められた宗達の制作意図は?、琳派を代表する名作『燕子花図屏風』は何が画期的だったのか? 宗達、光琳、抱一と百年ごとに登場する天才絵師と、彼らが「模写」する形で時代をつないでいった、琳派芸術の根底に流れる変わらぬ美意識とは? 等々・・・。
「琳派」が何故、日本美術の本流といわれるのか、その意味、そしてその素晴らしさを、前作『浮世絵超入門』同様、コバチュウ先生による軽妙な語り口調風文章で、優しく解説した、楽しい美術入門書です。
【編集担当からのおすすめ情報】
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目次
序章 そもそも、琳派とは何か?
第1章 俵屋宗達から神坂雪佳まで琳派四百年の歴史を一気読み!
第2章 謎の天才宗達と光悦 琳派はいかに誕生したのか!?
第3章 琳派史上に輝くスーパースター尾形光琳と『燕子花図〓風』の秘密
第4章 抱一と其一「江戸琳派」という風雅な一大潮流
第5章 神坂雪佳、そして近現代へ受け継がれる琳派の精神
終章 あとがきに代えて 市民階級に育まれたアート琳派と印象派
著者等紹介
小林忠[コバヤシタダシ]
美術史家。学習院大学名誉教授。『國華』主幹。国際浮世絵学会名誉会長。岡田美術館館長。1941年、東京都生まれ。東京大学大学院修士課程修了。名古屋大学文学部助教授、東京国立博物館情報調査研究室長などを経て、学習院大学文学部教授。1983年「江戸絵画史論」でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うちだ
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飼い猫の名はサチコ