出版社内容情報
NYが生んだ伝説の写真家が見た世界
「カラー写真のパイオニア」、写真家ソール・ライター。NYの日常風景を天性の色彩感覚と構図で切り取ったスナップ写真は、世界中に驚きと賞賛をもって受け止められ、2017年に日本で開催された作品展も大成功を収めました。
本書では、世界初公開となる豊富なスナップ写真群と、セルフポートレート、最愛の妹や女性のポートレートを収録。ライターが暮らしたニューヨークの街並みへの優しい視線、身近な人に向ける親密なまなざしを、作品を通して感じることができる写真集です。
2020年1月より東京・Bunkamura ザ・ミュージアムで、4月より美術館「えき」KYOTOで開催される作品集の公式図録にもなっています。
【編集担当からのおすすめ情報】
ライターの妹デボラや、最愛のパートナー・ソームズのポートレートは、街のスナップとはまた違う親密さを感じます。ライターと言えばNYの街並みを写したスナップが有名ですが、ポートレート群にも注目です。
内容説明
忘れられたかった写真家がのこした、忘れられない作品たち。ニューヨークのアトリエに残された膨大な未発表作品群には、写真家の生涯が写されていた。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
165
雨の日にパラパラとページをめくる。さりげない日常がアートになったような写真もいいけど、添えられた言葉が心に響いた。「神秘的なことは馴染み深い場所で起こる。なにも地球の裏側まで行く必要はないのだ」「…重要だと思われていることもたいていはそこまで重要じゃない。大半の心配事は心配に値しないものだ」心落ち着く一冊でした。2020/07/14
keroppi
86
今日は、一日雨だった。コロナの影響で、在宅勤務。一日家にいると鬱陶しい気分が増してくる。窓に流れる雨の滴を見ながら、ソール・ライターを思い出す。「ソール・ライター展」で見た写真に想いを馳せページをめくる。何気ない風景なのにかけがえのない瞬間。人の歩く姿が美しい。いつになったら、さり気なく美しい日々は戻ってくるのだろう。2020/03/10
アキ
84
「写真を撮るとき、絵のことは考えなかった。写真を撮ることは、発見すること。絵を描くことは創造することだ。」と本人の言葉。偶然に写っている写真が好み。1950s Remyで写った少女の伸びやかな肢体。Soamesの自然な笑顔もいい。アンリ・カルティエ=ブレッソンを敬愛していたらしい。ブレッソンがパリを撮ったように、ニューヨークを撮ったソール・ライターの展覧会に合わせて出版された写真集。2020/05/31
コットン
78
二重写しとか窓からの人が多く、雨や影を意識した写真から生活の感情が感じられる。それは顔がはっきり見えないとかバックショットの場合でも!2023/01/09
momogaga
54
ソール・ライターさんの雪のニューヨークが好きです。この写真集にも掲載されています。アングルが良いですね。思わず見つめてしまった感でていて、今夜も一升瓶のワインを飲みながら鑑賞します。 2022/09/10