ヴァージニア・リー・バートンの世界―『ちいさいおうち』『せいめいのれきし』の作者

ギャラリーエークワッド【編】

小学館（2018/03発売）

• サイズ B5判／ページ数 128p／高さ 26cm
• 商品コード 9784096822630
• NDC分類 726.5
• Cコード C0071

出版社内容情報

絵本作家の原点にして頂点！

数多くの名作絵本で、世代を超えて愛されているヴァージニア・リー・バートン（1909-1968）。原画や膨大なスケッチから、創作の源泉に迫るビジュアルブックです。
バートンは絵本全体の構成や文字の入れ方など、造本的な部分にも非常にこだわっていました。本を作る際のデザイン見本をはじめとする本邦初公開の貴重な資料から、その過程をうかがうこともできます。
解説はバートン研究の第一人者・宮城正枝さん。長男で著名な彫刻家であるアリスティデス・デメトリアスさんは、母親・クリエーターとしてのバートン像を語ります。また、生物学者・福岡伸一さんと恐竜学者・真鍋真さんの対談「『せいめいのれきし』と恐竜のおはなし」も収録。絵本好き・デザイン好きには垂涎の一冊となるでしょう。



【編集担当からのおすすめ情報】
バートンは主婦仲間と「フォリーコーブ・デザイナーズ」というグループを立ち上げ、自然や日常生活をモチーフにした布地のデザインでも一世を風靡します。その素晴らしいコレクションもたっぷり収録しました。
また2018年は没後50周年にあたり、3月17日?5月7日に銀座の教文館ナルニア国で展覧会も開催されます。

ギャラリーエークワッド［ギャラリーエークワッド］
編集

内容説明

『ちいさいおうち』試作絵本全ページ、テキスタイルのデザイン、秘蔵スケッチ…ｅｔｃ．日本初公開の貴重な資料を満載！！

目次

１　いたずらきかんしゃちゅうちゅう
２　マイク・マリガンとスチーム・ショベル
３　ちいさいおうち
４　はたらきもののじょせつしゃけいてぃー
５　ロビンフッドの歌
６　はだかの王さま
７　せいめいのれきし
８　フォリーコーブ・デザイナーズ
９　デザイン、どのように！！！
１０　ホーン・ブック社のカレンダー
１１　未発表資料集

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[野のこ]

まあるい絵の「ちいさいおうち」に興味が出て借りました。去年、展覧会があったのね！行きたかったなぁ。著者のヴァージニアさんお美しい、笑顔も素敵です。「せいめいのれきし」も借りたい。また絵本もよかったけどそれ以上にデザインがとても好みでした。パターン画が洗練されてて素晴らしく魅力的。特に「ゼラニウム」「冬の下宿人（下宿人は鳥さんなの♪）」はお部屋に飾りたいし、布地も素敵すぎる！活動停止はすごく残念です。復活してほしいなぁ

2018/04/26

[ヒデミン@もも]

大好きな『ちいさいおうち』の作者ヴァージニア・リー・バートンの本。いつみても可愛いおうち。

2018/04/08

[fwhd8325]

銀座教文館の展示会で、絵本もすばらしいけれど、フォリーコーブ・デザイナーズのテキスタイルデザインには足が止まりました。展示会の図録的な意味合いだけど、彼女の仕事、人生が素敵だったことを再度実感。この展示会が、竹中工務店のギャラリーで開催されていたことを知り、銀座のポーラ美術館といい、企業のギャラリーは侮れないぞと心に刻みました。

2018/05/06

[とよぽん]

バートンの新しい魅力を発見した貴重な一冊だった。絵本作家としての仕事だけではなく、住んでいた地域でデザインの活動「フォリーコーブ・デザイナーズ」をしていて、その作品に驚いた。時間を忘れて見入ってしまった。リノリウム板を彫って麻布に刷って、日常の生活に使う・・・。彼女は身の回りの自然や生活からモチーフを選ぶこと、機械ではなく手工業にこだわることを重視して、仲間と素晴らしい作品の数々を創り出した。それを知ることが思わぬ副産物となった。

2018/08/31

[まさこ]

「ちいさいおうち」のバートン。「名馬キャリコ」の劇画タッチとのギャップに驚いていたがこの本で合点いった。その時の環境で変化を恐れず全力を尽くす生き方に共感。近所の仲間とつくったフォリーコーブデザイナーズはシェーカーデザインやモリスのアーツアンドクラフトとは似ているようで違う、彼女ならではの共同体。みんな楽しかっただろうなぁ！テキスタイルはユーモアに富んで洒落てる。今も人気が出るのではないかな。「うわさ話」「卒業証書」「ダブルノックアウト」「時間たちのダンス」。ロビンフットの緻密な美には溜息だ！

2022/02/15