出版社内容情報
レンブラント、フェルメールらに代表される17世紀オランダ風俗画を、作品に描かれた女性像から読み解き、作品の理解・鑑賞のポイント、魅力についてわかりやすく面白く解説します。宗教色の薄い世俗的市民社会、家庭を基盤とした社会構造、資源のない狭い国土、通商国家としての比類なき繁栄、高齢化社会、家父長制の下での女性の社会進出など、現在の日本の状況と驚くほど似通った当時のオランダ社会のありさまを描いた風俗画は、コツさえわかれば、とても身近で親しみやすいものに見えてきます。神話や聖書の登場人物ではない「ふつうの女性」たちのさまざまな姿を通して、一見すると日常的でありふれた場景に隠された、奥深い意味に迫ります。
尾崎 彰宏[オザキ アキヒロ]
著・文・その他
内容説明
家庭を基盤とした市民社会、資源のない狭い国土、通商国家としての比類なき繁栄、高齢化社会、家父長制の下での女性の社会進出などを背景に成立した17世紀オランダ風俗画。そこに描かれた、手紙、箒、鍵、地図、靴、縫い物、頬杖、居眠り、そして聖女でも悪女でもない「ふつうの女性」たちは、何を語るのか。日常のありふれた場景に隠された、奥深い意味をさぐる。
目次
第1章 男を翻弄する淑女たち
第2章 フェルメールの“恋文”
第3章 乙女を悩ます恋の病
第4章 レンブラントと「女性の力」
第5章 妻の鑑
第6章 悪妻愚母
第7章 活力あふれる老女たち
資料編
著者等紹介
尾崎彰宏[オザキアキヒロ]
1955年、福井県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期退学(美学・西洋美術史専攻)。現在、東北大学大学院文学研究科教授。おもな研究テーマ:ネーデルラント美術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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