遠州の美と心 綺麗さびの茶

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784096816622
  • NDC分類 791.2
  • Cコード C0072

出版社内容情報

芸術感覚に優れたデザイナーであり、プランナーでもあった大名茶人・小堀遠州。その華麗なる美学と精神を、彼にまつわる名品とともに堪能していく1冊です。 元祖アートディレクターとも称される遠州の「綺麗さび」と呼ばれる美意識は、茶の湯はもちろん、庭、建築、和歌、香、裂…と多岐にわたり、その類い希なるセンスは、現代にも通ずる斬新な感覚とも言えます。そしてそこには、日本人が失った“心を綺麗にして、人を思う心”“四季を愛でる心”などが流れています。 遠州を流祖にもつ現代茶の湯の第一人者、小堀宗慶・小堀宗実親子が案内人をつとめ、「心を豊かにし、美しく生きる」ヒントを伝えていきます。

小堀 宗慶[コボリ ソウケイ]
著・文・その他

小堀 宗実[コボリ ソウジツ]
著・文・その他

内容説明

心の内を綺麗にして人を思いやる。日本人が失った豊かな心がこの一冊に詰まっている。元祖アートディレクター小堀遠州の華麗なる美学を現代茶の湯の第一人者、小堀宗実、宗実親子が語り合います。

目次

序章 綺麗さびとは(綺麗さびの象徴)
第1章 遠州の美学(和歌の雅び;古の裂 ほか)
第2章 季節、伝承の行事(口切と炉開き;歳暮の風情 ほか)
第3章 もてなしの茶事(初風炉の茶事;名残の茶事 ほか)

著者等紹介

小堀宗慶[コボリソウケイ]
大正12年、遠州茶道宗家11代小堀宗明の長男として生まれる。昭和18年、東京美術学校(現東京芸術大学)在学中、学徒出陣で満州に従軍。終戦後、シベリアで4年間の抑留生活を送り、昭和24年に復員。昭和37年に12世家元を継承する。平成13年に長男に家元を継承させ、以後、遠州流茶道の宗家「紅心」として、日本文化の発展、向上のために現在も活躍中。特に名物裂の研究や、茶花に関しては当代随一といわれる。また書では藤原定家の流れを汲む「定家様」の第一人者として定評がある

小堀宗実[コボリソウジツ]
昭和31年、遠州茶道宗家12代小堀宗慶の長男として生まれる。昭和54年、学習院大学法学部卒業の後、臨済宗大徳寺派桂徳禅院にて大徳寺五一八世福富以清禅師のもとで禅の修行を積み、昭和56年、師より宗以の号を授かる。昭和58年、副家元に就任。オランダやシンガポールなど、海外でも活躍。平成12年、臨済宗大徳寺派管長・福富雪底大老師により授戒会の儀が行われ、不傳庵宗実の号を授かる。平成13年より家元を継承。遠州流のみならず、茶道界全般の発展向上に尽力中である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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戦国の食うか食われるかの時代、刹那の完璧を求めて、高い精神性で一点に集中し収縮していく千利休のお茶。一方、世の中が平和になり、豊かな文化の息遣いが聞こえてくる時代に、安定した地位にあって、自分が良いと思い、かつ人が喜ぶものを実現し評価された小堀遠州。陶磁器だって、戦の褒賞として、領地と同等の扱いを受け、争いの元にもなっていたのが、殖産興業の対象として各地で技術を磨く世になっていったんだもんなあと、歴史の変遷が空気感として、ちょっとわかったような気になりました。2020/06/21

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