東京迷路―鬼海弘雄写真集

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東京迷路―鬼海弘雄写真集

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  • サイズ A4判/ページ数 114p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784096812419
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

出版社内容情報

巨大都市・東京を漂泊する写真家・鬼海弘雄が25年間にわたって撮り続けた“街角のクロニクル”。風雪に耐え抜いたアパート、満艦飾の洗濯物に覆われた居酒屋…あえて人間の姿を排除し、何気ないモノたちに語らせた、失われゆく風景への哀惜の記録。

「キカイ・ヒロオの写真には、見過ごしがたい強烈な詩情が溢れている。現代の写真家のなかで、彼ほど都市の生理を把握している人間を私は知らない。キカイが撮影した風景は、20世紀最後の幻想や希望を内包しながら、この先も長く我々の記憶に留まり続けるに違いない」(映画監督、アンジェイ・ワイダ) 破壊と再生を繰り返す巨大都市・東京を漂泊する孤高の写真家、鬼海弘雄が25年間にわたって撮り続けた実験的写真集です。 風雪に耐え抜いたアパート、満艦飾の洗濯物に覆われた居酒屋、無人の街角から立ち昇る濃密な人生の匂い…。あえて人間の姿を排除し、何気ない“モノ”たちに語らせた、失われゆく風景への哀惜の記録。 「人に顔があるように、建物にも“人格”がある」 そう語る鬼才・キカイが、満を持して発表する、人間の匂いの染みついた“人間の街”に対する賛歌です。 アンジェイ・ワイダ、赤瀬川原平、種村季弘のエッセイと、絶妙のコラボレーションをお楽しみください。

内容説明

風雪に耐え抜いたアパート、満艦飾の洗濯物に覆われた居酒屋…。何気ない“モノ”たちが語る、失われゆく風景への哀惜の記憶。孤高の写真家・鬼海弘雄が贈る、人間の匂いの染みついた“人間の街”に対する高らかな賛歌。肉声で綴る体温都市の記録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

43
70〜90年代に撮影された街のエアポケット。窓辺にぞろりと洗濯物が干してあると、姿の見えない主から元気ですよと言われたようでうれしくなる。肌着に掻巻。お爺さんかなと思う。赤瀬川原平、種村季弘、アンジェイ・ワイダ。豪華寄稿者ラインナップに背筋伸びる。2017/02/12

なる

11
都市開発が進む東京都。もはや止まることの知らない開発の波の中で淘汰されて行く場所もある。乱立する高層ビル群の麓で密かに息を潜めている古くからの町並。まだわずかに都内に点在しているこの風景をこの写真集では東京迷路と名付けて記録として残している。ある程度イメージできそうな台東区や墨田区といった下町の場所や、新宿や恵比寿、日本橋といった意外な場所にまで及ぶ。けれどこの写真集でも既に過去のものになってしまった東京の変容は走り続ける。個人的にはバリバリ地元が多く採り上げられていてラブホとか馴染みのある場所も。2024/08/07

Koki Miyachi

6
東京の迷宮的風景を1973年から撮り続けたもの。人を画面に入れずに風景を撮ってみる試みだという。浅草で出会った人々を撮った「東京ポートレイト」と対をなす作品なのかも知れない。かなり以前の写真が多いが、そこにあるバラック的で雑多な東京らしさは、街や建物が更新されても継承されているような気がする。東京の風景の本質は何なのだろう。改めていつもの問いが頭を擡げてきた。2016/08/25

ジョニーウォーカー

4
図書館本。写真をモノクロにしたのはズルいと思う。東京に見えない、現代に見えない町並みを、カラーフィルムで表現してこそ面白く、価値があったのでは…?2009/05/09

misonikomi

2
日本でもこういう写真が撮れるんだ、と思った。2010/11/23

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