出版社内容情報
94歳の画家熊田千佳慕先生の花の画集
小学館絵画賞受賞者であり、日本のプチ・ファーブルと称される画家熊田千佳慕先生94歳の花の画集です。人生の秋深いところに住んでいる年齢であるが、心の中にはまだ春風が吹いていると公言する氏は、たしかに気持ちも若く、画家としても現役です。小学館で4冊刊行した『ファーブル昆虫記の虫たち』シリーズの第5作目も手がけておいでです。この花の画集は、老画家が四季折々に描きためた花に、思いのこもった短いメッセージをつけたものです。ファンのみならず、花好きの人、絵を学んでいる人のためにもうれしい画集です。
目次
スイートピー
パンジー
チューリップ
しらねあおい
山ふじ:インパチエンス
春の床
あじさい
くちなし
ほていあおい〔ほか〕
著者等紹介
熊田千佳慕[クマダチカボ]
1911年7月21日横浜市中区に生まれる。1934年東京美術学校(現東京芸術大学)卒業。1935年名取洋之助主宰のデザイナー写真家集団「日本工房」に入社、写真家土門拳氏らと仕事をする。1950年初めての絵本「みつばちの国のアリス」で装幀賞を受ける。以来幼児の絵本や雑誌で花や虫の生態画を手がける。1981年『昆虫記』を描いた作品がイタリアのボローニャ国際絵本原画展に入選。1989年『KUMADA CHIKABO’S LITTLE WORLD』全7巻を刊行。小学館絵画賞を受賞。神奈川県立博物館で開催された『J.H.ファーブル展』に原画を出展。フランスの「ファーブル友の会」会長から“プチ・ファーブル”と激賞される。1991年横浜市文化賞を受賞。1996年2月相鉄ギャラリーにて展覧会を開催。4月、5年の歳月をかけた『みつばちマーヤの冒険』(小学館)刊行。8月横浜高島屋にて開催された『熊田千佳慕展』では、6日間で約6万人を動員。11月には神奈川県文化賞を受賞
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