出版社内容情報
樹齢7200年の縄文杉がいる。雨に濡れそぼってたたずむヒメシャラがある。日本の三大秘境のひとつである屋久島の原生の森の樹々が沈黙を守り、しかし饒舌に生命の存在を主張しつづける。太古の昔そのままの森を心の眼で見た写真集。
樹齢7200年といわれる縄文杉などの屋久杉を中心に、亜熱帯から亜寒帯に至る多彩な植生を、スピリチュアルな視点でとらえた写真絵本。13年間にわたり、毎年200日以上を単独で山奥深く歩きまわってきた著者の、求道的ともいえる樹への愛情が見る者を圧倒する。日本の3大秘境のひとつである原生の森をとうして、地球の豊かないのちに思いを馳せるきっかけとなる本。日米共同出版である。
内容説明
樹齢7200年、太古の姿をそのままに伝える縄文杉など、屋久島に捷息する亜熱帯から亜寒帯の多彩な植物を13年間に渡って撮影。地球の豊かないのちの営みを捉えた日米共同出版の写真集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
156
落葉が黄金に輝く。朝露を木々の射光が照らす。沁々と樹と向き合おう。陽が昇れば苔むす。屋久の豊かないのちが目を覚ます。霧は静寂を包み、遥か昔の芽生えが森を守る。倒木が育み大地を潤す。山下大明さんの深み。植物の尊さ、いのちの祈り。生きている。恵まれている。流れていく。雪解けと共に。月夜が眠れば雲海が目を覚ます。森は宇宙より深い慰めがあり喜びがある。小枝一本にも生命が宿り、折れては枯れて土に還る。安らかな老樹に永遠を観る。全ては織り成って温もりとなる。ただそこにいる。叩きつける雨に打たれようとも。樹の刻を捧ぐ。2022/08/06
tuppo
4
自分にとって特別な一本の木を持つというのはすごいことだな。遠く東京にいてもいま屋久島で雨に打たれている樹のことを思い出す。山下さんの思想が好き2021/12/23
奈良坂葵
1
匂い立つような屋久島の緑。おもわず深呼吸する。2013/11/01
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- 和書
- 両大戦間の日本海事産業