出版社内容情報
木村伊兵衛賞作家の初期作品。笑える写真集
本年度の木村伊兵衛賞を受賞した作者の初期作品を集めた写真集で、今のところ作者唯一の本である。作品は、食べ物と生活用品を結びつけた不思議なオブジェをモノクロームで真正面からキチッと捉えている。こはだのブラジャーキャベツと幅子、鰯と安全ピンといったタイトルが示すとうり、一瞬ギクッとしながら、その作品が生み出されるまでの作者の内面をたどることで思わず笑ってしまう
内容説明
1991年木村伊兵衛賞受賞作家、今道子初期写真集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
22
「(寓意性のない即物的な)アルチンボルド」というより、ヤン・シュヴァンクマイエルのようだと感じた。魚介類や野菜、果物が衣類や帽子や歯ブラシ等の人工物と共謀してみる夢は、どこかユーモラス。パンティストッキングに入れられたキャベツはとてもエロチック。魚や烏賊の目がこんなに白黒写真に映えるとは。2018/03/03
Koki Miyachi
0
こういう写真表現があるのかと驚いた。蝦や蟹、コハダ、烏賊、蛸、貝類などの魚介類、キャベツ、バナナ、菊などの植物で制作されたオブジェを撮影したモノクローム写真作品。「食べ物で遊んじゃいけません!」と言われて育った日本人の価値観からすると衝撃的な映像だ。ちょっと残酷で、イタイ感じがする強烈なコントラストのモノクローム写真。毒があり、普段触らない感性をざわっと触ってくる感覚。ダメな人はダメだと思うが、目が離せなくなる刺激がクセになりそう。この写真集を含む作品展で第16回(1990年度)木村伊兵衛写真賞を受賞。2013/10/20




