出版社内容情報
北海道の羊蹄山から鹿児島の開聞岳まで、江戸時代の南画家谷文晁の山岳画集『日本名山図会』88座に、槍・穂高・月山・石鎚など12座を加えた江戸期百名山。珍しい山岳図録や山行記録も原文を引用し紹介。「江戸期の山旅文献百選」は愛好家必読!
"自ら写山楼と号した谷文晁の傑作山岳画集『日本名山図会』文化9年(1804)刊の88座に、槍・穂高・月山・苗場・戸隠など12座を加えた江戸期百名山。「山がそこにあるから……」とは言わなかったが、江戸時代にも山を愛し、登山を楽しんだ人々がいたのだ。 著者住谷雄幸氏は、国会図書館員時代から江戸期の山旅文献の研究を続け、登山経歴も40年、近年は外国の山へも挑戦されている""現役""である。百名山の各山ごとに江戸期の山行記録を調べ、巧みに原本の興味あふれるところを引用しながら、江戸の山旅、自らの山行の思い出をまじえ、楽しい山の本にまとめあげた。 山好きで有名な沢野ひとし氏も「谷文晁の絵を見ていると、こうばしい日本茶を飲んだ後のようにゆったりした気持になる。これこそ日本の山旅という言葉がぴったりの絵である。近代登山は頂上をめざすことに熱中するあまり、里や峠の茶屋でいっぷくする、余裕ある山旅の旅情をおいてきてしまったようだ……文晁と住谷雄幸氏の山への情熱に、若きハイカーも中・高年登山者も感謝しなくてはいけない」との一文を寄せてくれた。"
内容説明
写山楼と号した谷文晁の、日本全国88座の傑作画収録。槍・穂高・月山・石槌など12座を加えた江戸期百名山。珍しい山岳図版や山行記録も原文を引用し豊富に紹介。