出版社内容情報
アカカンガルーのユーモラスなしぐさ、食事、雄と雌の求愛、出産…。広大で荒涼としたオーストラリア大陸に棲むカンガルーたちの生態を通して、生命の尊さをとらえた写真絵本。
1986年から2年間、家族とともにオーストラリアに滞在した際の写真と、その後数度の取材写真で構成されたアカカンガルーの写真集。あまりにもポピュラーな動物のために知られることの少ない生態を軸に、広大で荒涼とした風景をとらえる。そのユーモラスな仕草を通して、動物が固有に持つ時間感覚の大切さを貴重なものとして伝える。交尾、出産、群生などのシーンは驚くものがある。
内容説明
カンガルーという動物を通して見るオーストラリアの大自然。この地球の上で同じ時間を共有している全ての生きものに対する岩合氏のメッセージ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜(いざよい)
15
岩合光昭さんの猫の写真がとても好きなので、どんな感じだろうとカンガルーも購入。うーん猫ほど毛色や模様が多彩化してないからか、全体的に暗い色で見れば見る程カンガルーが可愛くなく見えてしまった。リアリティがあり過ぎるのだろうか。資料としては興味深いけど、何度も見たい写真かと言われるとちょっと惹かれなかったかな。2019/04/11
松子
1
本屋さんで探しても無いので、図書館の書庫から出してもらって読みました。カンガルーのしぐさがまったくもっておっさんなのがとても良いです。寝転がって頬杖ついてる姿とか、子供をお腹の袋に入れたまま仰向けで地面で背中掻いてる姿とか、左腕を上げて右手で左のわきの下を掻く姿とか。。。筋肉質でガタイが良くて伏し目がちなところも魅力です。2011/11/26
lonely_jean
0
なんとなくおじさんみたいだったり、尻尾の太さに驚いたり、いろいろ発見はあったが、いちばん印象的なのはやはり生まれたばかりの子ども。何のためにこんなに未熟のまま生まれてくるのだろう。出産は楽だろうが、あまりにもリスクが多そう。もし自分がこんな子どもをもったら…失くしそうで、恐ろしい。2020/10/17