出版社内容情報
東京に路面電車が走って80年、姿を消してから早十数年。本書は、明治・大正・昭和の三代にわたって、親しまれてきた市電・都電を点景に、東京の街並みを、絵や写真などを駆使して紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rbyawa
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b064、東京市電が都電になったというより、戦時中に戦意高揚の目的で東京市が東京都になった、というほうが正確で、都市交通のどうしようもない宿命として人間の災厄には必ず巻き込まれる。大正末期の関東大震災と、第二次世界大戦末期の空襲、大判の絵と写真が主な本で、絵の興味も写真の興味も市電そのものにあって、偶然同じ場所が描かれている時だけそれを比べることも出来る。もとは三つの市内鉄道として始まり市営化され、その後も私営の路線が幾つか市電として編入された経緯などは概ね概略、市民にとってどんな存在だったかが主な内容。2011/06/18
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