山本周五郎中短篇秀作選集〈5〉発つ

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山本周五郎中短篇秀作選集〈5〉発つ

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784096772058
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

生誕百年の時を超え、今蘇る珠玉の62作品

思いの深さに支配され感情に身を委ねたくなる。あるいは情やしがらみにからめ取られそうになる。それでも新たな人生に踏み出す人々の潔さ、切なさを描く12篇。『雨あがる』『よじょう』『将監さまの細みち』他収載。

内容説明

情やしがらみ、世間の目、抑えきれぬ感情…。渦巻く思いに絡めとられそうになりながらも、前を向く。新しい人生に踏みだす人々の潔さ、切なさを描きとった、12篇の佳作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山内正

5
淵は崖の下、木の根を伝って下の平場へ 魚が跳ね二匹を釣った  居るんですね川のぬしが  謹慎で国元へ釣りをするように  折角釣ったのに逃がすんですかと 女が川から声を掛けた  一緒に泳ぎませんかと潜った  一体何者なんだ  二人は毎日のように淵で会った  二人で食事をしたいと誘うと  会えば淵で会えなくなると言う  もう少し待ってくれたら 蜂屋と料理屋で着物を着て現れた 淵から四丁程奥に家老の別邸が  私は出て行きますと息子に告げた 父がどう思うか 貴方は父上に何も言えないでしょう  落ち着いて草履履き2022/05/13

きゅんちゃんのいもうと

4
いい。やっぱりいい。 息子さんの[父の思い出]もよかった。せっかくゲットした賞品を返しにいくのは納得できないよね。 そのままだ。2022/04/26

山内正

4
家老の息子孝之介がこの枯れた栗林がことにいいと栄三郎に言う  何か足りない気がすると  言い返そうと思って角屋の迷惑にと黙った 冬の詫しさと静けさを描いたが 失礼なことあの人言いましたでしょと店の娘おけいが入ってきた  私が不満とと思って思ってる事言い当てたよ  足りないものが お前は絵描きじゃなく旗本の三男なだけだと陰で言われてる  気晴らしで茶屋のおつると気が合うまだ二度しか会ってないのに  岡に上り おつるに扇子を歩きながら落としてくれと  傾いた逆光の中で放心した顔に 茫然と見ていた これだ!2022/03/21

まなまな

4
有名な「雨あがる」を読みたくて。想像してたイメージよりほっこりライトな読み応えで、「え、これで終わり?」みたいになってしまい、結局それ以外を読まず。もう少しハードボイルド系かと思ってた。そのうちまた他の作品を読むかも。2018/04/07

山内正

3
蔦萬で女中お紋と気が合い話す仲に 又五郎は屋敷から出れなくなり 父は家臣だと知る 五人の実兄は尽く死に五年前から 世継ぎがなく お紋の祖父とのもてなしに心が動く 夜家臣に屋敷に留められ朝方 月代を剃り裃を履き上段の間に入る 老いた藩主の父がいた 伝統を守り扶持に縛られ一生を送る 苦しい生き方だ領民を守り 武家は無くてはならぬと 平等な時が来るまで責を負わねばいけないと父は輝く目で言った これが酔わずに要られるか お前を寄越せと言う 知った事か お紋は女将に世継ぎにならなければ と何度も来たんだよと聞く2020/01/08

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