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出版社内容情報
15世紀のフランドル(現在のベルギー)で活躍した画家、ファン・エイク。彼の絵画は、そのすみずみにまでユーモアあふれる遊び心といまだに解けない謎に満ちて、見る者を引きつけてやみません。驚くべきほど細密で写実的な描写、さわれそうなほどリアルで繊細な質感、天使のような輝く色彩に満ちた、それはまさに「眼福」の絵画です。ファン・エイクは、レオナルド・ダ・ヴィンチより50年以上も前に絵画の粋を究め、フェルメールより200年以上も前に静謐な光の表現を完成しました。本書は、西洋美術史の黄金時代であるルネサンスにあって、イタリアの画家たちさえも憧れたファン・エイクの、宝石のような絵画世界を網羅した、決定版画集です。
元木 幸一[モトキ コウイチ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
70
ルネサンス時代においてヤン・ファン・エイクはずば抜けて表現と細密が凄いことがわかる画集。ただ、今まで細密画の極致だと思っていたのが細密に描くだけでなく完成形としてらしく見えるための多分苦心しただろう技工があることが書かれていてその解説が面白い。2024/02/25
rinakko
4
「シャムロック・ティー」の再読に合わせて借りた画集。“科学調査に負うことが大”というフランドル絵画研究で浮かび上がった、新たなヤン像の件。斬新なテクニックのこと、機知に富んだ画家の戯れについて…などなど、とても興味深い内容だった。全図と部分、拡大図と、至れり尽くせりで堪能した。2013/09/18
takakomama
2
ファン・エイクは、北方ルネサンスの画家。拡大された部分図を大判で観られるので、緻密に描かれた豪華な衣装や建築物の細部まで、よくわかります。岸田劉生などへの影響も興味深かったです。 2021/05/20
timeturner
2
この手の画集にありがちな、ただ代表作を並べているのではなく、これぞという作品を右から左から拡大して面白さを指摘してくれるのでマニアックな好奇心を刺激される。後半に少しだけ紹介されていた白樺派にファン・エイクが与えた影響も、へえっと驚く内容だった。2013/06/09
k
1
大きな図版と拡大図で見られて満足。超細密画の色々なものの質感に惚れ惚れした。凸面鏡や鎧に映り込む人物に驚いたが、その凸面鏡のモティーフが大流行なのも面白い。男性の顔はとてもリアル、赤ちゃんのキリストは老け顔、天使の顔は独特だけど見てると好きになってくる。完成から500年、科学調査でわかってくる事でますます楽しくなってくる。2020/07/19