出版社内容情報
中村 幸彦[ナカムラ ユキヒコ]
著・文・その他/翻訳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
72
『東海道中膝栗毛』は、紀行文というよりは、滑稽本の分類に入る。また、道中の地名を読み込んだ狂歌がその特徴でもあるため、狂歌咄ともいえる。粗忽者でなかなかのいたずら者の弥次さん喜多さん。だが結局はいつもいたずらがばれて、赤っ恥をかく。自分たちがいたずらを仕掛けても、相手から仕掛けられても、この二人、相手をやり込めてしまうということがない。いつもやり込められて痛い目に遭うのは二人だ。でも、当人たちは少々めげてもどこまでの能天気ですぐ立ち直る。きっと、そういうところが、この膝栗毛の人気の理由だったに違いない。 2018/11/14
トーマス
1
はじめて読んだ。ブラックユーモア満載で読後感さわやかな話ばかりじゃないけど、まあ旅の模様やあるある話も満載で、こういうのがウケたのかな。思ったよりわかりやすかったのは、たぶん落語の影響。落語の話の構築の仕方に似ているところがおおい。江戸文化の命脈は今や落語に細々とつながっているのみだが、落語を通じて江戸がわかるということは良いことだと思う。なんか落語頑張れてきなオチになったけど、つまりこれは小説のノリで読んじゃだめということです。2017/11/04
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