出版社内容情報
巻27?31.本朝部、霊鬼・世俗・悪行・雑事。説話の最高峰。
平安時代の末期、1000余りの説話を内包して登場した『今昔物語集』は、数ある説話文学の中でも、最大・最高の文学性を有しています。その内容は、仏教説話、霊験説話、動物説話、歴史説話、怪異説話など、当時の世界のあらゆる方面に題材が及んでいます。登場者も、皇族・貴族をはじめ、僧侶、武士や、和歌・管弦・絵画・医術・占い・陰陽道などの名人たち、また、強盗・殺人などの犯罪者、さらに霊鬼・妖怪までが跳梁跋扈して、その描かれている世界は、まさに王朝時代の百鬼夜行絵巻の観を呈しています。本第四分冊は、巻27?巻31、本朝世俗部、精霊・変化・霊鬼・狐・野猪などの怪異話、貴賤・僧俗の笑話、盗賊犯罪話、恋愛的歌物語、奇話・異聞などの伝説話など多彩な内容です。全四冊完結。
馬淵 和夫[マブチ カズオ]
著・文・その他/翻訳
国東 文麿[クニサキ フミマロ]
著・文・その他/翻訳
稲垣 泰一[イナガキ タイイチ]
編集
内容説明
鬼に物の怪・異類のものらが跳梁跋扈する洛中洛外。聖と俗、善と悪が錯綜し、せめぎあう―巻第二十七~巻第三十一。
目次
巻第二十七(本朝) 霊鬼に付く
巻第二十八(本朝) 世俗に付く
巻第二十九(本朝) 悪行に付く
巻第三十(本朝) 雑事に付く
巻第三十一(本朝) 雑事に付く
著者等紹介
馬淵和夫[マブチカズオ]
1918年、愛知県生れ。東京文理科大学卒。国語史専攻。筑波大学名誉教授
国東文麿[クニサキフミマロ]
1916年、東京都生れ。早稲田大学卒。日本文学専攻。早稲田大学名誉教授
稲垣泰一[イナガキタイイチ]
1945年、東京都生れ。東京教育大学卒。中古・中世文学専攻。筑波大学教授
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たんぽぽ