枕草子

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枕草子

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  • サイズ B5判/ページ数 542p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784096580189
  • NDC分類 918
  • Cコード C1393

出版社内容情報

「春はあけぼの……」だれもが一度は触れている、古典の中の古典。

「春はあけぼの」といえばだれもが知っている清少納言『枕草子』の冒頭。中学生になって最初に習う古典として、「春はあけぼの」は不動の地位を占めているのです。教材としてだけでなく、田辺聖子『むかし・あけぼの』、橋本治『桃尻語訳枕草子』をはじめとして、現代に生きる創作者のインスピレーションを喚起してもいます。平易な単語、短いセンテンス、人事や季節の鮮やかなとらえ方の持つ親しみやすさ。また、心から敬愛する中宮定子と一条帝。冗談好きな関白」藤原道隆。行成・公任ら才気あふれる殿上人たちとの語らい。笑われても笑われても、更に笑いの種を提供する生昌や方弘など、登場人物も多岐にわたり、それぞれの描かれた個性も、この作品の魅力です。 本書はもっとも古態とされる三巻本系底本を使用し、最新の研究成果を盛り込みました。「春はあけぼの」という、省略でも言い差しでもない、強く読み手に言説への参加を促す空白を帯びた表現や、周知の中関白家の没落をあえて描かないという空白の作為など、表現行為へのアプローチを含めて、今、最も新鮮な『枕草子』をお届けします。

松尾 聰[マツオ サトシ]
著・文・その他/翻訳

永井 和子[ナガイ カズコ]
著・文・その他/翻訳

内容説明

原典を頭注と現代語訳で読む。基本的作品を網羅。権威ある執筆陣、最新の研究成果。読みやすい二色刷。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

25
言葉を創り出し文字を創り出し他の存在に情報を格段に伝えやすくなって以来、人間は古今東西を問わず自分の感情や見たものを他人に伝えなくてはいられなくなる生き物なんだろう。春夏秋冬変わりゆく景色。定まることなくうつろう自らの感情。時代に翻弄され流される身の回りの人々の様子。自分の心が動いたことを誰かに伝えたい。自分の中身を誰かと共有したい。書き伝えるということは淋しさを紛らわせてくれる。ああ。現代社会に生きる僕たちと何も変わらないじゃないか。2018/12/02

2
清新かつ明晰な書法で、自然と人間を素早い筆遣いで描ききった作品。誰しもが暗唱させられたであろう冒頭のフレーズから分かる通り、季節の描写を作者の美意識で表現する技法はこの作品独自のものであり、歴史的に~と考えるより先に「日本の美しさ」が直感的に語りかけてくるよう。読む度に学校の授業でパラパラ章を読むだけではこの作品の本質を掴むのは不可能で、だったら何で古典の授業あるんだろう、とか思ってしまったらイカンのですか。2011/04/26

2
新年は源氏より枕草子が似合う気がします。余計なものを含まないシャープさが新しい年の冬の清清しさに合うのかしら。2010/01/03

りん

0
定子不遇の時代の後期章段でも、笑いが溢れているのを感じました。たとえ、大変な時期も悲しさをあまり見せずに、明るく描かれているこの作品が好きです。清少納言は明るい中関白家の雰囲気と定子様の魅力を伝えたかったのかしら。。。

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