内容説明
出土した土器や植物のタネ、残された住居跡などから、考古学者はその生活を推理し、復元画家はその営みを描き出す。しかし、本書に描き出されたのは衣食住だけではない。大漁に喜ぶ村人、亡き子をしのぶ親、家族の団らん、火事に逃げまどう人々―。太古の人々の喜怒哀楽までもが、いきいきとよみがえってくる。
目次
旧石器時代
縄文時代
弥生時代
古墳時代
飛鳥時代
奈良時代
特集 考古学と復元画
著者等紹介
金関恕[カナセキヒロシ]
1927年京都府生まれ。京都大学文学部史学科考古学専攻。奈良文化財研究所、天理大学教授を経て、現在は大阪府立弥生文化博物館館長。弥生時代研究の第一人者
早川和子[ハヤカワカズコ]
1953年宮崎県生まれ。東京のアニメスタジオ・マッドハウスで「元祖天才バカボン」「ギャートルズ」「ガンバの冒険」などの動画を担当。その後、京都に住み、発掘事務所のアルバイトを経て、1986年頃から考古復元イラストを描くようになる。考古学の情報をもとに、アニメーションで培われた動きのある人物を描き、古代の人々を生き生きと伝えることを心掛けている。『平城京展』『長屋王展』『飛鳥・藤原京展』などの展覧会図録や、各地の考古展や遺跡案内パネルの復元画を制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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alohakomoko
3
#トーハク #縄文展 縄文人の生活が、優しい視線の復元画で生き生きと描かれている。なかでも印象的だったのは、縄文展でも展示されていた、北海道の垣ノ島遺跡から出土した幼子の『足形付土版』 縄文展では、足形をかたどった記念日のようなものと説明があったが、この本では、この土版は子が亡くなった時に作られ、親の墓に一緒に埋められたと説明がある そんな親の姿を描いた復元画に涙が誘われた #よみがえる日本の古代 #早川和子 画 2018/08/06
Mentyu
3
解説や作者のあとがきを通して歴史教科書や博物館の展示パネルに描かれている復元画を描くことがいかに難しいことなのかよく分かった。全体的な内容としては旧石器時代から奈良時代までの遺跡をそれぞれ綿密に考証して再現した復元画が多数収録されている。各時代ごとに有名な研究者による総論も。2015/06/15
竜玄葉潤
2
古代史の本って、天皇家関係があいまいになる気がする。この本が悪いというより、掘れないせいか?天皇陵の発掘が少しずつ行われていくことに期待かな。2022/05/03
ひ※ろ
0
★★★★★2021/02/28
ひ※ろ
0
★★★☆☆2019/09/01