出版社内容情報
710年、日本初の本格的な都として誕生した平城京は、シルクロードへと連なる国際都市であり、華麗なる天平文化の舞台でした。本書は、遷都1300年を迎える古都奈良を記念し、最新の資料と研究成果に基づき、平城京の全体像に多角的に紹介します。
710年、日本初の本格的な都として誕生した平城京。シルクロードへと連なる国際都市として発展したこの都では、日本文化の基層ともいえる天平文化の花が開きました。万葉集の歌や正倉院の宝物、東大寺・興福寺などの大寺院と仏像は、そうした文化の香りを今に伝えています。 本書は、遷都1300年へ向けた基本図書として、樋口隆康・千田稔・中西進・町田章ら各分野の第一人者と気鋭の研究者を執筆陣にむかえ、宮都の構造から庶民の暮らしまで、平城京の全体像に多角的に迫ります。1997年に復原された朱雀門や現在復原整備が進められている第一次大極殿院など、最新の成果を盛り込み、人々が守り続けてきた奈良・平城京の歴史と文化の魅力を紹介します。
内容説明
平城遷都一三〇〇年。最新資料と研究成果に基づき、平城京の全貌を多角的に紹介!よみがえる奈良の都、輝ける天平文化。
目次
第1章 平城京誕生
第2章 国際都市平城京
第3章 天平のことばと技芸
第4章 天平人の祈りと心
第5章 都の人々
第6章 生まれ変わる奈良
著者等紹介
樋口隆康[ヒグチタカヤス]
奈良県立橿原考古学研究所所長、京都大学名誉教授。東洋考古学専攻。1919年福岡県生まれ
千田稔[センダミノル]
国際日本文化研究センター教授。歴史地理学専攻。1942年奈良県生まれ
中西進[ナカニシススム]
帝塚山学院学院長、奈良県立万葉文化館館長。日本文学・比較文学・日本精神史専攻。1929年東京生まれ
町田章[マチダアキラ]
独立行政法人文化財研究所理事、奈良文化財研究所所長。日本・中国考古学専攻。1939年香川県生まれ
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