出版社内容情報
編者を隊長とする東北大学西蔵学術登山隊人文班のチベット踏査の成果がここに結実。ダライ=ラマ神権継受の謎、ポタラ宮再建論、チベット遊牧民の生態、チベット芸能論など、さまざまな創見にみちた最新のチベット研究書。
色川大吉氏を隊長とする東北大学西蔵学術登山隊人文班が、チベット踏査の成果をここに結集。ダライ・ラマ神権継受の謎、ポタラ宮再建論、密教芸術の宝庫ともいわれる仏塔パンコル・チョルテンの解明等の他、チベット高原の自然や遊牧民の生態、チベット芸能論、チベットの古代・近代史への考察など、多角的にチベット世界を考究する。さまざまな創見にみちた、最新の「チベット研究書」。
内容説明
東北大学西蔵学術登山隊が、チベット内陸部深く踏査し、その成果をもとに立論した、最新の「チベット研究書」。ここには、自然と生活と宗教が渾然一体化したチベット世界が鋭く解明されている。
目次
1 極限の生活(序 チベット学術調査の概況―「もう一つのシルクロード」を求めて;チベットの自然と遊牧民―生態系から見たチベット)
2 曼荼羅の世界(二つの肉体―チベットにおける王位継承と転生思想;化身の王権―ポタラ宮「再建」論;イコンの園へ―パコンル・チョルテン研究序説;儀礼と芸能のアルケオロジー―インド文化圏の辺縁としてのチベット)
3 チベットの今と昔(日本と対極の世界・チベット;チベット古代の栄光と近代の悲劇)