内容説明
日本で造られたのに、なぜ百済観音像なのか?写実的造形と仏像らしからぬ八頭身の理由は?竹を模した特異な光背支柱のもつ意味は?誰がいつ、何を目的に百済観音像を造ったのか?『日本書紀』と『竹取物語』の共通性を手掛かりに、大胆な推理と緻密な検証で解き明かす仏教受容期における古代天皇制社会の実像。
目次
序章 謎多き仏像・百済観音像(百済観音像;百済観音像の造立年代 ほか)
第1章 百済観音像と『竹取物語』(百済観音像とかぐや姫;『竹取物語』の作者 ほか)
第2章 仏教伝来と百済観音像(仏教伝来と日本初の仏像;蘇我馬子の仏教興隆 ほか)
第3章 百済観音像のモデルは誰か(「天」を表す菩薩像;皇極・斉明天皇の仏教政策 ほか)
著者等紹介
倉西裕子[クラニシユウコ]
1963年、東京都生まれ。1986年日本女子大学文学部史学科卒業(中世英国史専攻)。日本赤十字社国際部を1996年に退社後、日本史の研究に入る。専門領域は日本書紀紀年法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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