出版社内容情報
弥生時代の青銅器「銅鐸」の表面に描かれた絵の解読に挑み、銅鐸の役割を考える誰にでも楽しめる考古学討論。島根県の加茂岩倉遺跡の発掘成果など、最新情報もくわしく紹介。巻末には全銅鐸絵画の図を収録。
弥生時代のマツリに使われたという青銅器「銅鐸」。その表面には、鹿・猪・人・亀・鳥・トンボなど、様々な絵が描かれています。本書は、1995年秋に開かれた国立歴史民俗博物館の歴博特別展「銅鐸の美」と、それに付随して行われたシンポジウム「歴博フォーラム 銅鐸の絵と子どもの絵」の成果をもとに、銅鐸の表面に描かれた絵画の解読を試みる誰にでも楽しめる考古学討論。考古学の金関恕・佐原真・春成秀爾の三人の孝古学者に加え、児童絵画を長年研究してきた東山明・東山直美の両氏と、劇画家で作家で音楽大学学生の池田理代子氏が参加し、興味深い討論を繰り広げます。 また、島根県の加茂岩倉遺跡の発掘成果など最新情報もくわしく紹介し、古代世界における銅鐸の役割を考察します。また、カラー口絵には、加茂岩倉の銅鐸の絵画などを掲載、巻末資料として全銅鐸絵画の図を収録しました。弥生時代の日本を解き明かす鍵といえる銅鐸の謎を考える際に必読の一冊です。
内容説明
鹿、猪、人、スッポン、サギ、トンボ…銅鐸の絵は何を意味するのか?出雲加茂岩倉銅鐸など最新の研究成果を紹介。巻末資料として銅鐸の絵をすべて収録。
目次
1 出雲岩倉銅鐸と銅鐸の絵(出雲岩倉銅鐸の発見と絵画の新資料;銅鐸の絵に神話をよむ ほか)
2 歴博フォーラム「銅鐸の絵と子どもの絵」(歴博フォーラムの記録にあたって;銅鐸に描いたテーマ ほか)
3 対論・銅鐸の絵をどう読み解くか(銅鐸の絵をさらに追う;銅鐸に描いた動物 ほか)
4 銅鐸絵画集成(絵画銅鐸一覧)