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出版社内容情報
大相撲、浮世絵、三社祭、絵暦、うそ替…。 江戸学の第一人者が、季節の行事や歳時記をもとに江戸の文化と江戸ッ子の行動を説き明かすウンチク咄集34話。
世界でも指折りの消費都市に成長していた十八世紀から十九世紀の江戸、そこには町人のエネルギーが渦巻いていた。「将軍のお膝元」意識を持った『江戸ッ子』が誕生し、山王祭りや神田祭りなどの行事、浮世絵や寄席といった文化が華開いた。そして、その多くがつい最近の東京にまで色濃く残っていたのである。 本書は、こうした江戸の文化や江戸ッ子の行動についてのユニークな知見が、現代との関わりにも触れながら繰りひろげられてゆく。 著者の西山松之助氏は、「江戸ッ子」ということばのルーツを探り、江戸ッ子の行動文化に新しい光を当てた、江戸学の第一人者である。 内容は「春の風物詩」「夏のエネルギー」「大江戸の行動文化」の3部構成。亀戸天神のうそ替えや両国花火など現在でも盛んに行われている行事から、絵暦や三河万歳など今は失われてしまった風物詩まで、エネルギー溢れる江戸ッ子たちが、季節季節をどのように迎え、どのように送り、そしてまたどのように江戸の文化を創り上げていったのかを、エピソード中心でまとめている。図版も楽しく、肩のこらない蘊蓄江戸咄集。
内容説明
江戸学の第一人者が、軽妙な語り口で解き明かす、江戸ッ子の祭りや年中行事の数々。
目次
1章 うららかな春の風物詩(参賀のための美々しい行列;絵暦―冴えたエスプリ;福を招く三河万歳 ほか)
2章 夏にほとばしるエネルギー(初鰹に大金を投じる気質;卯の花とほととぎす;端午の節句と鯉幟 ほか)
3章 大江戸の「行動文化」(「非日常空間」への旅;人気をよんだ出開帳;庶民主催の大相撲 ほか)