出版社内容情報
下剋上と一揆 応仁の乱?将軍義昭の追放
乱世の始まりを告げた応仁の乱により、室町幕府と守護大名の権威は大きくゆらいだ。力を伸ばした国人土豪は各地で一揆をおこす。一方、民衆の活力は文化・経済をひときわ発展させ、経済を制する者が力を得る時代が到来した。天下一統を目ざす武田・上杉・毛利今川そして織田らの戦国大名のうち、経済の重要性に着目するのは誰か。女性研究者の目を通して、新しい戦国時代像を送る。
内容説明
武田・上杉・今川・織田らの戦国大名が「天下」を目ざして争った戦国時代。その背景には経済の充実と民衆生活の向上があった。経済史的な視点から戦国時代を描き、今までにない新しい歴史像を浮かび上がらせた。
目次
戦国時代とは―はじめに
応仁・文明の大乱
コミューンの世紀
海道下りと花の都
大名家の盛衰
富国強兵への道
城と領国経営
村と町の自治
躍動する女性像
拡大する市場圏
海外貿易と国際情勢
16世紀の技術革新
統一に向かう畿外諸国
流浪する将軍と浮上する天皇
統一政権誕生の条件―おわりに