出版社内容情報
18歳のときの習作《ロマンス》からデビュー作《二つのレント》、遺作となった《エア》まで全室内楽曲、そして《風の馬》などの合唱曲全92曲を収録。今回は世界初録音《クロス・ハッチ》など17曲を新録音。書籍は海外からサーキンやストルッマンの寄稿と充実の内容。
武満徹は、ジャズや民族音楽、水や風などの自然物、クレーやミロの絵画や彫刻などさまざまなものにインスパイアされ、作品を生み出しました。微妙にうつろう音色の美しさ、音に対する鋭敏な感覚が、とくに小編成の室内楽では、凝縮された形で表現されています。第2巻には18歳のときの習作《ロマンス》からデビュー作《二つのレント》、遺作となった《エア》までの全室内楽作品、そして《風の馬》などの合唱曲など全92曲を収録。 また今回は世界初録音の《クロス・ハッチ》をはじめ、高橋悠治、本村かをり、岩城宏之、荘村清志、鈴木大介、アルディッティ四重奏団ほかの協力を得て、18曲を新録音しました。また、書籍では、海外より、ピーター・サーキン、リチャード・ストルツマンほかが寄稿、谷川俊太郎、立花隆はじめ充実した執筆内容となっています。