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出版社内容情報
『冨嶽三十六景』が、「三十六景」と題しながら、実は46図あることは知られていない。本書は全図を収録し、描かれた景観に隠された北斎のねらいや、人物のしぐさ、図像について、一図一図読み解くものである。
大久保 純一[オオクボ ジュンイチ]
著・文・その他
内容説明
「自然」「構図」「場所」「旅」「営み」と、主題に即した5つの視点で46枚の全図版を分類し解説。描かれた景観に隠された北斎のねらいや、人物のしぐさ、図像について読み解く。『冨岳三十六景』が描かれた背景と、北斎の生涯・画業についてもよくわかる。
目次
自然
構図
場所
旅
営み
冨岳三十六景の成り立ち
北斎の生涯と画業
著者等紹介
大久保純一[オオクボジュンイチ]
1959年徳島県生まれ。国立歴史民俗博物館助教授。東京大学大学院修士課程修了。浮世絵を中心に日本近世絵画史を専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
52
勉強させていただきました。そうだよなあ、この時代こんなアングルで描く事自体凄い。もしかして北斎は未来からやって来た?2014/05/02
tokkun1002
9
2005年。北斎と言えば富嶽三十六景。富士山にまつわる版画。波の向こうに富士山。コレクターは全部集めたくなるね。36種と思ったら46種らしい。材木屋がノコギリで板をおこすのがなるほどな発見。もっと大きいもので見たい。これが身近なコピー機に繋がると思うとワクワクする。2016/06/15
おとん707
6
単なる画集でなく富嶽三十六景(実際には46枚)を主題別に5つに分類して解説し、そのうえで富嶽三十六景の成り立ちを生い立ちや周りの人物や中国絵画、さらに当時すでに入ってきていた西洋絵画の影響等を含めて解説している丁寧な編集。絵も大判で印刷もいい。ただ綴じ目の部分の絵が見にくいのが難点。最近写真に嵌っているので北斎の大胆な構図のとり方や主題への視線の誘導、主題以外のわき役の思い切った単純化など見れば見るほど新たな発見がある。手元に置いて折に触れ見返したい一冊。2021/12/31
やまとさくら
6
作品ごとに長すぎない解説文もいいです。2017/12/15
くまこ
4
「神奈川沖浪裏のカメラアングルが面白かったな」「小舟に襲いかかる大浪と、遠くに佇む富士山の対比のこと?物語性が強いよね」「小舟の人間は恐れおののいて、何か祈ってるの。でも、次に何が起こるか誰にもわからなくて、時間だけ止まってるの。ちょっと宗教的」「ある瞬間を切り取って想像力を駆使して、ドカーンと世界を構図化したのね」「北斎の視線、凄みがあって怖いくらいなの、ブルブル」 2014/02/16
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