出版社内容情報
広重の傑作『東海道五十三次』を鑑賞しながら東海道全宿場をご案内。
お江戸日本橋から京都三条大橋まで、広重の傑作版画『東海道五十三次』の55枚すべてをご紹介します。版画一枚一枚について、描き方や構図といった美術的な解説はもちろん、絵の背景となっている江戸後期の生活・風俗なども細かくテーマを設けて解説しています。また、今の東海道を歩けるように、それぞれの宿場の様子・見どころを詳細にガイドしてありますので、この本を手に広重の絵の登場人物になった気分で歩くことができます。『五十三次』の全55枚の版画を手軽に全部見られる本がまったくないといってよい今、美術的に、歴史的に、また現代のガイドブックとして、広重の版画を三通りに楽しめる画期的な鑑賞案内の本です。
岩崎 均史[イワサキ ヒトシ]
著・文・その他
安村 敏信[ヤスムラ トシノブ]
著・文・その他
内容説明
広重の版画で知る江戸時代の旅とくらし。いまの宿場を歩くための詳細ガイド付き。この本では、江戸と京都を含めた保永堂版の版画五十五枚をすべて収録し、美術、歴史、情報という三つの要素で構成してみました。
目次
日本橋
品川
川崎
神奈川
保土ヶ谷
戸塚
藤沢
平塚
大磯
小田原〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ATSU
5
「読んだ本」というよりは,「楽しく眺めた本」です。子どもの時から永谷園のお茶漬けのもとの「東海道五十三次」のカードを集め,時々眺めていましたが,この度初めて55枚全部まとめて見ました。今現在の風景や解説もいいですね。でも,広重さん,自分で歩いてみたわけではなく,存在しない山が初摺にはあったり,雪が降るはずのないところを雪景色にしたり。そこは,芸術家?お正月にみた「林修の浮世絵 大名画ミステリー」で言っていたように,55枚並べて見ようと思います。でも,私,この20年,京都より東に行ったことありません。2020/02/10
しのぶ
3
『東海道でしょう!』の杉江さんパートで触れられることの多かった(特に前半)、保永堂版「東海道五十三次」を参照するため、2冊同時に読み進めました。広重の描き込むちまちました人間模様がとても好き。イメージ膨らむ!2015/05/05
エムコ
3
当方、浮世絵ブームです。そして何度目かの個人的な江戸ブームでもあります。もう京ことばよりべらんめぇですよ。宵越しの金は持たない(というか持ってない)ですよ! いつかは歩いてみたいと思っている東海道。広重の「東海道五十三次」を当時と現代とを楽しめるおトクな一冊。表紙の滑稽図は、飯盛女がウチに泊まれと無理矢理客を引き留める「東海道五十三次」の1つ「御油宿」より。2011/04/01
kun-kun
1
一枚一枚現在の写真と見比べてみると情景を切り取り表現する広重のセンスの凄さがよくわかる。今まであまり興味がなかったけど、宿場町を歩いてみるのもいいかもしれない!2009/10/31
ハイパー毛玉クリエイター⊿
0
広重の浮世絵『東海道五十三次』を気楽にながめるのに適した本。ユーモアもあって、結構おもしろい。2015/02/02