ショトル・ミュージアム
ジョットとスクロヴェーニ礼拝堂

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  • サイズ A5判/ページ数 127p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784096060544
  • NDC分類 723.37
  • Cコード C0371

出版社内容情報

イタリア北部パドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂は、14世紀初めに建立され、内部は中世最大の画家ジョットによる「ヨアキム伝・マリア伝・キリスト伝」37面と「最後の審判」、「七美徳・悪徳像」の華麗な壁画で装飾されている。壁画はジョットのもっとも確実な作品としてきわめて重要である。ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂の壁画・天井画、レオナルド・ダ・ヴィンチによる「最後の晩餐」とならび称されている。現在、スクロヴェーニ礼拝堂の壁画は厳重な管理下に置かれ、鑑賞時間はわずか15分に限定されている。本書はこの壁画作品を全点掲載し、研究者による1点1点のやさしい解説を施しています。ほかに作者ジョットの生涯と作品も平易な本文で紹介。

渡辺 晋輔[ワタナベ シンスケ]
著・文・その他

内容説明

見学時間わずか15分、厳重な管理下にあるスクロヴェーニ礼拝堂の壁画群。中世最大の画家ジョットの代表作を心行くまで鑑賞しよう。「ヨアキム伝・マリア伝」12面、「キリスト伝」25面、「最後の審判」、さらに「七美徳・悪徳像」14面を加えた全壁画を紹介。

目次

第1章 スクロヴェーニ礼拝堂とジョットの壁画(壁画「ヨアキム伝・マリア伝」;壁画「キリスト伝」;壁画「最後の審判」;壁画「七美徳・悪徳像」)
第2章 ジョットの生涯とその作品(修業時代;アッシジのサン・フランチェスコ聖堂上院壁画;スクロヴェーニ礼拝堂壁画まで;スクロヴェーニ礼拝堂 ほか)

著者等紹介

渡辺晋輔[ワタナベシンスケ]
1972年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学大学院博士後期課程中退後、国立西洋美術館研究員。専門はイタリア美術史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

10
スクロヴェーニ礼拝堂37枚の修復前壁画。ジョットの絵では磔刑の前に号泣するマリアの構図のものが印象に残る。こちらは磔刑の前に失神するマリア、青白く生命を失った遺体を呆然と見つめるマグダラのマリア、置きどころのない悲しみを表す女性達、それと対照的なユダヤの民が描かれ、その心の中までもが描かれているように思える。絵画技術では色遠近法や短縮法、遠近法が駆使され、三角形構図のリズムカルな連続的配置などが鑑賞できる。鮮やかに観れたが、修復後は更には緊迫感が増しているだろう。陶板再現の美術館があるが是非観たい。2024/08/19

クラムボン

9
阿刀田高『新約聖書を知っていますか』の冒頭、スクロヴェーニ礼拝堂の壁画を新約聖書を理解するのに重宝だとして紹介。そして中野京子の本でも本著作の表紙『ユダの接吻』を楽しく語る。両人のお墨付きですから俄然興味が湧きます。壁画の作者ジョットは中世フィレンツェの人。絵はさながら演劇の一場面を想像させますが、皮肉を言わせてもらえば人形劇だとも…。ミニ情報の紹介も有り、礼拝堂の見学は厳重で堂内の温湿度管理のため特別室で一定時間待機の上15分間だけ見学が許される。そして大塚美術館にも壁画が現地の空間ごと再現されている。2021/04/04

ブラフ

7
【図書館】図書館をぶらぶらしているときに、ふと目に止まってスクロヴェーニ礼拝堂が好きなので、手に取ってみた。スクロヴェーニ礼拝堂の壁画一つひとつが、細かい解説とともに収められているガイド本。つぶやきにも書いたけど、現地に行ったわけではなく、巻末にも収められていたが、徳島県鳴門市にある大塚製薬の美術館「大塚国際美術館」に原寸大のレプリカとして、このスクロヴェーニ礼拝堂がある。それを見たときの感動は忘れられない。この本を片手に、もう一度、つぶさに見てみたい。2016/09/17

k

3
ルネサンスや美術史の本で、三次元的な表現をしてルネサンスの準備をした人として必ず紹介されるジョットの代表作を、解説とともに見られてよかった。やはり表紙にも使われている「ユダの接吻」が印象的。現地が無理ならぜひ大塚国際美術館に行ってみたい。2021/04/11

masagiorno

3
まだイタリア・パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂には行ったことはないのですが、大塚国際美術館で観て感動しました。壁画の配置図と一つ一つ絵の説明が書かれているのでよく分かります。もしまた観る機会があれば持って行きたい1冊です。2016/11/11

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