Shotor museum
モディリアーニ モンパルナスの伝説

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  • サイズ A5判/ページ数 127p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784096060254
  • NDC分類 723.37
  • Cコード C0371

出版社内容情報

エコール・ド・パリを代表する画家モディリアーニ。これまで放蕩無頼の肖像画家、ボヘミアンなヌード画家というイメージが強かったモディリアーニですが、近年、ルネサンス絵画の真摯な継承者・正統派画家として、また彫刻家としての評価が高まり、他方、浮世絵や非ヨーロッパ的な美意識の影響も指摘されています。さらに、妻ジャンヌに関する資料が公開されて新たな事実が明らかになるなど、新しいモディリアーニ像が注目を集めています。本書は、最新の研究成果をもとに、代表作の数々に新たな光を当て、伝説に覆われたモディリアーニの真実の姿を探求するものです。また、初心者にとってもコンパクトでわかりやすい入門書となっています。

宮下 規久朗[ミヤシタ キクロウ]
著・文・その他

内容説明

20世紀初頭、パリ―。明日の成功を夢見たエコール・ド・パリの画家たち。モディリアーニはその中心にいて、自分の夢を守りつづけた。数々の伝説によって隠されていた、生涯と作品の真実に迫る。

目次

1 1884‐1909 イタリアからパリへ―異邦の芸術家
2 1909‐1916 彫刻家と肖像画家―二人のモディリアーニ
3 1916‐1917 最後のヌード画家―伝統とスキャンダル
4 1917‐1920 夢見る日々―モディリアーニ芸術の完成

著者等紹介

宮下規久朗[ミヤシタキクロウ]
1963年、名古屋市生まれ。神戸大学大学院人文学研究科准教授。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院人文科学研究科修了。おもな著書に、『カラヴァッジョ―聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

278
モディリアーニの絵は、表紙の作品がそうであるように、たちどころにそれがモディリアーニであることがわかる。初期作品の例えば「リヴォルノの乞食」のように、濃密なセザンヌ色を示す作品を例外とすれば、彫刻を含めて、どの作品もモディリアーニ色を強く発光している。しかも、それらはそこはかとない憂愁を孕んでいるのである。モディリアーニが、私たちの思うモディリアーニになったのは、何時からであったか。1913年の「ポール・アレクサンドルの肖像」には、すでにその兆しが見える。そうすると、彫刻家から再び画家に戻った時あたり⇒2024/10/08

pino

107
映画「モンパルナスの灯」を観て、モディリアーニに興味を持った。絵の知識は学校で教わっただけなので丁寧な解説本は、ありがたい。肖像画は同じ雰囲気で描かれているようだが、モデルが年を重ねるほど似てくると云う。その特徴的な絵は、地中海の美術に由来しているそうだ。裸婦像も、挑発的な目と肌に射抜かれそう。色調もレンガ色?で、彼の出身地、イタリアを想わせる。作品に大きな影響を与えたジャンヌは強い瞳を持っている。運命が2人を引き合わせたのだろう。彼の短い生涯は伝説となっているが、美を追求した真実の目は作品として残った。2012/10/16

ヨハネス

4
家族がモディリアーニのファンなので借りました。「モンパルナス」とは何か知らなかったのですが、地名なんですね。坊っちゃん育ちであることも知らなかった。大金持ってモンパルナスに来てすぐ使い果たし35歳で死去、と書くと活躍しなかったようだけど(笑)警察まで騒がせた初個展とか、ヌードにはジャンヌをモデルにしなかったとか、死後画商たちが「非業の死」をキャッチフレーズに、作品の値段をわざとつり上げたとか、ストーリーも非常に興味深い方なのでした。あ、もちろんたくさんの作品もとても素晴らしいですよ。2014/11/16

ゆい

4
モディリアーニの絵が、これを読むと鬼気迫るように伸び上がってくるようです。あと奥さんの自殺の話、これがまた恐ろしいなあ。2014/11/02

Snowflake

2
図書館。宮下規久朗の本を借りるブーム中。モディリアーニの絵といえば、瞳が描かれず、首から胴体が長くデフォルメされた肖像画が浮かぶ。イタリア生まれで、ユダヤ系。ハンサムで、病弱で早世、愛人?のジャンヌが後追い自殺したというエピソードもあって、その人生とセットで世の中に紹介されているとのこと。生い立ちは知らなかったので、興味深かった。画家でもあった14歳年下のジャンヌが気になった(写真の強い眼差しが印象的)。好きな絵ではないけど、一度見たら忘れない。一緒に飲み歩いていたユトリロの絵が個人的には好き。2020/08/14

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